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甘くほどけるラブ♡ハウス

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甘くほどけるラブ♡ハウス

1 - 甘くほどけるラブ♡ハウス

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79

2019年12月25日

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本当に1人でやっていけるんだな

菜月

大丈夫だって

何かあったらすぐに連絡するのよ

菜月

分かったから

じゃあ気をつけてな

菜月

うん、お父さんとお母さんもいってらっしゃい

私は田舎へと引っ越す両親を見送った。

菜月

さてと、自分の家に向かいますか

私は今日から一人暮らしを始める。

高校1年生、高橋菜月(たかはし なづき)

6月まで東京で暮らしていた私は

両親の転勤で引っ越しをしなければならなくなったのだけど.........

せっかく仲良くなったのに友達と離れるのは嫌だ!と

両親をなんとか説得。

晴れて今日から一人暮らしをすることに。

菜月

わくわくするなぁ〜

菜月

可愛い家具を買って、住みやすい部屋にするんだ

ガチャっと鍵を開け、ドアをひねると。

玄関にはなぜか靴が置いてある。

菜月

(靴.........?)

菜月

(どうして?)

ぱっと上を見上げると.........。

恭平

…泥棒?

そこには綺麗な顔立ちの人がいた。

鼻筋がしゅっと通っていて、背も高い。

菜月

だ、誰ですか?!

恭平

お前こそ誰

菜月

わ、私は今日からここで一人暮らしを……

恭平

は?

菜月

だから今日からここに住む予定で…

恭平

ここ俺ん家だけど

菜月

ええっ?!

菜月

(この人何言ってるの?)

恭平

なんかの勘違いじゃねぇの?

恭平

とりあえず帰ってくんね

そういってドアを閉めようとしてくる彼。

菜月

ちょっ、ちょっと待ってください!

菜月

私は確かにこの部屋を借りたんです!

私は彼をなんとか説得し、不動産屋に連絡をすることになった。

ー 30分後 ー

不動産屋がやってくると焦った様子で2人に説明をした。

不動産屋

実は手違いで二重契約をしてしまって........

不動産屋

すぐに新しい場所を用意したいのですが........

不動産屋

菜月さんの希望の価格だと

不動産屋

電車で40分くらいのところになってしまうんです

菜月

40分......っ

菜月

他に近くの場所は......

不動産屋

希望価格の2万円ほど出してもらわないと.......

菜月

そんな、2万円なんて払えません....っ

困り果てた私。

すると不動産屋さんは言った。

不動産屋

なぁ、恭平

不動産屋

近くの部屋が見つかるまで泊めてあげてよ

不動産屋は彼と親交があるみたいで親しく話す。

恭平

嫌だよ、ありえねぇだろ

不動産屋

家賃はその分ナシでいいから…

不動産屋

頼むよ、恭平

恭平

家賃ナシ…?

恭平

それ本当なんだな

不動産屋

もちろん本当だよ

恭平

…分かった。その条件でのむ。

不動産屋

良かった…

不動産屋

ということでいいかな菜月ちゃん

菜月

(もし、両親にこのことが知られたら)

菜月

(私は田舎に引き戻されることになる)

菜月

(この家に住んでもいいのなら…)

菜月

分かりました。その条件でお願いします

不動産屋

じゃあ見つかり次第連絡しますので……

私の返事を聞くと不動産屋はほっとした表情で帰っていった。

恭平

じゃあ入れよ

菜月

ありがとうございます

私は、ドキドキしながらも家に入る。

恭平の家

そこにはキレイに整頓された部屋があった。

菜月

(男の部屋なのにキレイ…)

必要なもの以外は置いていない、すっきりとした部屋。

小さなテーブルにはメガネが置かれているだけ。

菜月

(メガネ、かけるんだ)

チラッと彼を見ると、ぶっきら棒に言う。

恭平

何?

菜月

あ、あの…自己紹介とか........

恭平

ああ…恭平

恭平

俺のことは構わなくていいから、お前も構うなよ

菜月

でも、せっかく一緒に住むんだし.......

菜月

私、お礼になにかするよ!

菜月

こう見えても結構出来るんだよ

恭平

へぇ?

彼は私のことをじろっと見つめた。

菜月

な、なに?

恭平

じゃあ今日の夜、相手して

菜月

えっ

恭平

溜まってんだよな

恭平

最近女、連れ込んでないから

恭平

お前結構できるんだろ?

彼は私に近づくと、私のあごをくいっと持ち上げた。

菜月

…やっ、最低!

私は彼の手を力強く振り払う。

恭平

だから構うなって言ってんの

恭平

決まったらすぐ出てくんだから馴れ馴れしくすんなよ

菜月

(最低……変態………っ)

菜月

(せっかく一人暮らし頑張ろうって思ってたのに)

菜月

(ツイてないなぁ.......)

この日は彼がベットを貸してくれて、彼はソファーで寝ることになった。

翌日

朝起きてみると、部屋に恭平はいなかった。

菜月

(もういない…)

菜月

(大学に行ったのかな)

学校・教室

里奈

菜月〜おはよう!

里奈

記念すべき一人暮らし1日目はどうだった?

菜月

あ、えっと…まぁ順調かな?

千秋

高校生で一人暮らしなんてすごいよね

菜月

そ、そうかな…

里奈

今度菜月の家行こうよ

菜月

(こ、来られたらマズイ…)

菜月

(男の子と同棲してるなんて、バレたらヤバいよ…っ)

菜月

ま、まだ部屋が片付いてないから

菜月

キレイになったらね

なんとか友達の言葉をかわした私。

ほっとしていたら…。

地味男くん

これ…

菜月

ヒッ!

突然、クラス1地味な地味男くんがぬっと近づき私にノートを渡す。

地味男くん

…落ちていたらしいです

地味男くん

先生に渡しといてって言われたので

私に押し付けるように、手渡すとすぐに自分の席に戻ってしまった。

里奈

キモくない?

千秋

本当地味だよね、いっつも勉強ばっかりしてるし

里奈

ってか名前なんだっけ?

千秋

知らなーい、地味男くんでしょ

みんながそう呼んでるため、彼の名前は知らない。

菜月

(ボサボサ髪に、髪で目を隠していて)

菜月

(確かに気味悪いんだよね…)

菜月

(こんな人だっているんだ)

菜月

(部屋を開けた時、ああいう人が出てくる可能性もあった)

菜月

(だからそんな人じゃなくて良かったって)

菜月

(思わなくちゃ.......)

放課後

学校が終わり、家に帰る。

菜月

ただいま〜

家に入ると、もう恭平は帰ってきていた。

菜月

もう帰ってきてたんだね

私はカバンを置くと、恭平に話しかける。

しかし…。

恭平

.........

彼は答えてくれなかった。

菜月

(むっ、無視?)

菜月

(せっかく一緒に暮らしてるのに)

菜月

き、恭平好きな食べ物とかある?

菜月

夜ごはんとか私、作ろうか?

なんとか距離を縮めようと、歩み寄るが。

恭平

.........

彼は答えてくれない。

私はなんとか話題を作ろうと、学校での話をしはじめた。

菜月

クラスにね、すごーい地味な人がいるの

菜月

髪の毛もこーんなにボサボサで不気味で…

菜月

クラスのみんなが地味男くんって呼んでるんだけど

恭平

お前、うるさい

菜月

えっ

すると、今まで反応のなかった彼がすくっと立ち上がる。

菜月

(なに.......)

菜月

(なんか、怒ってる......?)

じりじりと責め寄る恭平。

彼は私を壁まで追い詰めると、逃げられないように両サイドに手をつく。

菜月

な、なに…

キスできそうな距離。

背中は壁。逃げられない。

ぎゅっと目をつぶった瞬間__。

恭平

まじで気づかねぇの?

菜月

…へっ

彼は持っていたメガネをかけた。

そして前髪を降ろす。

恭平

その地味男は俺ですけど、高橋菜月さん

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