コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
《寒い冬の日、あの場所は》
季節は冬
とてもとても寒い日に
1人の青年がいました
りうら
りうら
りうら
青年の家はたいへん厳しく
そんな家が大嫌いで
逃げしてきたのです
キツネ
りうら
青年は、初めての事ばかりで
とてもはしゃいでいました。
キツネを追いかけていると
知らない森に着いてしまいました
りうら
りうら
キツネ
りうら
何か知っているだろうと思って
再びキツネを追いかけました
りうら
りうら
気がついたら神社にいました
先程のキツネも居ません
けれどその代わりに
ほとけ
人が立っていました。
りうら
青年は、そのひとに声をかけました。
ほとけ
その人は驚いたような声を出して
それから…
誰かを呼びました
ほとけ
ほとけ
りうら
ウサギ
ウサギが出てきました。
「ショウチャン」というのはこのウサギの事だろう。
青年はそう思いました。
ほとけ
そのひとがそう言うと
ウサギがひとのすがたになりました。
初兎
初兎
りうら
初兎
ほとけ
ほとけ
初兎
ふたりが話しているとき
青年が口を挟みました。
りうら
初兎
りうら
初兎
りうら
初兎
ほとけ
初兎
初兎
青年は更に訳が分からなくなってしまいました。
りうら
ほとけ
ポンッ
キツネ
りうら
初兎
キツネ
りうら
ほとけ
りうら
青年は親のことを思い出して、
下を向いて黙ってしまいました。
初兎
りうら
ほとけ
りうら
初兎
りうら
初兎
ほとけ
りうら
キツネが手を繋ぐと
視界がぼやけてきました。
ほとけ
りうら
目が覚めると
元いた場所に戻っていました。
りうら
あれは幻だったのだろうか。
けれど
握られた手には、感触が残っていました。
りうら
『_…厳しくてもな?』
『“愛”は誰にでもあるんやで』
りうら
青年は
“また会いたい”と
強く願いました。
キツネ
ウサギ
おわり