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樺奈side

国見 英(クニミ アキラ)

手続きは俺がしとくね

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

あ、ありがとう

ガラガラ

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

……

なんだか忘れちゃいけない物 忘れちゃったみたいだな……(笑)

どうしてだろう

国見さんを見ていると頭がズキズキする

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

どうしてだろうな…(笑)

ガラガラ

国見 英(クニミ アキラ)

樺奈

国見 英(クニミ アキラ)

迎えに来たよ

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

ありがとう

国見 英(クニミ アキラ)

じゃあ行こっか

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

うん

"2人だけの思い出の場所"

なんだかここは懐かしい匂いがした

国見 英(クニミ アキラ)

樺奈もうすぐ着くからね

ズキッ

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

う、うん

なんでかは分からなかったが 急に頭が少し痛くなってきた

国見 英(クニミ アキラ)

どうした?

国見 英(クニミ アキラ)

頭痛いの?

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

す、少しだけズキッてするの

国見 英(クニミ アキラ)

大丈夫?辛くない?

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

もう大丈夫

国見 英(クニミ アキラ)

そう?じゃあ行こ

国見 英(クニミ アキラ)

ほら

国見 英(クニミ アキラ)

ここだよ

ここが"2人だけの思い出の場所"らしい

透き通った綺麗な水が流れている

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

綺麗……!

国見 英(クニミ アキラ)

フフッ…そうだね

その笑顔やっぱり懐かしい感じがした

ズキッ

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

ヨロッ

国見 英(クニミ アキラ)

樺奈…?

国見 英(クニミ アキラ)

大丈夫?

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

少し頭がズキズキして……

本当は少しなんかじゃない 今まで経験したことの無いような 酷い痛みだった。

国見 英(クニミ アキラ)

ほら、これ薬

国見 英(クニミ アキラ)

これ飲みな

そう言って彼は薬をくれた

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

ありがとう国見さん

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

ゴクッ

国見 英(クニミ アキラ)

……少しはおさまると思うけど

まるで魔法のように

その薬を飲んだらフッと 体軽くなったみたいに症状が和らいだ

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

うん!ありがとう!少しは楽になった笑

国見 英(クニミ アキラ)

ここ、覚えてる…?

国見 英(クニミ アキラ)

俺たちが最初に出逢って

国見 英(クニミ アキラ)

ずっとここで遊んでる

国見 英(クニミ アキラ)

"2人だけの思い出の場所"だよ

霜月 樺奈(シモツキ カナ)

…なんだか懐かしい気分

国見 英(クニミ アキラ)

……!
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