藍琉
真陽
藍琉
真陽
いつもこうだった
私がここに来ると、君はいつも現れる
真陽
藍琉
いつもこうやって
私がうずくまってると楽しそうにからかってきて
こんな日がずっと続けばいいのにって思ってた
けど、君は突然私の前から姿を消した
はずなのに・・・
真陽
藍琉
真陽
藍琉
真陽
藍琉
藍琉
真陽
藍琉
冴木藍琉(さえき あいる)
私の幼なじみだ
それ以上でもそれ以下でもない
一言で言うなら腐れ縁
真陽
藍琉
藍琉
真陽
確かに、こいつは根は優しいやつだ
だから、藍琉の周りにはいつも人がいた
明るくて、楽しくて、優しい
そして時々ウザイ
真陽
藍琉
真陽
藍琉
真陽
藍琉は本当に良い奴だと思うけど
いつも何考えているか分からない奴だった
同じ学年の女子たちからたくさんモテてたのに
彼女を作ろうとしなかった
作っとけば女の子からも回避できたろうに
含みのある言い方も生前と何ら変わりないし
含みのある…
真陽
藍琉
真陽
藍琉
真陽
藍琉
真陽
真陽
藍琉
真陽
懐かしい
藍琉が生きてた頃は
毎日がこんな感じですごく楽しかった
でも、藍琉の恋愛対象に私は入っていない
せいぜい気の合う女友達みたいなところだろう
そもそも、女として見られてない可能性だってある
少なくとも私は藍琉のことを
ずっと出会った時から一人の男の子と思って…
藍琉
真陽
藍琉
藍琉
真陽
真陽
真陽
いいんだ
真陽
これでいい
もう、藍琉に恋できないから
藍琉
藍琉
真陽
藍琉
真陽
藍琉を見ると
真剣な表情で私を見ていた
じゃあ、本当に未練が…?
藍琉
藍琉の質問に、私は首を横に振った
藍琉
真陽
藍琉
藍琉
真陽
藍琉
藍琉
そっか………
藍琉、好きな子いたんだ
そうだよね、笑
高二男子だし、好きな子のひとりや二人いるよね…
藍琉
藍琉
真陽
藍琉
真陽
藍琉
真陽
藍琉
真陽
藍琉
藍琉
あ、藍琉が私を好き……?
ほんとに…?
夢じゃ、、ない?
真陽
藍琉
藍琉
藍琉
藍琉
藍琉
藍琉
真陽
藍琉のその言葉に
私は涙を流さずにはいられなかった
でもこれは、悲しい涙じゃない
嬉しい涙だ
真陽
真陽
真陽
藍琉
真陽
藍琉
藍琉
藍琉
真陽
その後、藍琉は中学に上がってから
俺の名前を一度も読んでくれなくなったと 愚痴愚痴言ってきたけど
手を繋ぎながら言ってるし
最後にはいつもの優しい顔で笑ってるから
愚痴というよりかはヤキモチだったのかなと
今では思える
13年
両片思いだった私たちの恋は
晴れた空と色鮮やかな花たちに囲まれ
優しく温かく実ることとなった──
月姫のコンテスト.
恋愛部門
『幽霊の君と恋する話』
終
コメント
4件
ふきちゃん…‼️‼️‼️‼️‼️ やばいもう泣きすぎてカラカラ なんだけど😭 最高すぎるよ🤦🏻♀️💞 両片想いで最後に実るっていうのが またまたエモすぎる😍 改めてコンテスト参加してくれて ありがとう🫶🏻💗 結果発表楽しみにしててね😉
初めての読み切り!パッと思いついたのを走り書きしたので上手く書けてるかは不安ですが…笑