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続き楽しみ♪ じゃぱゆあマジで尊い… 付き合えぇぇぇぇぇぇe((殴
Liraさん天才すぎる...!! じゃぱゆあ改めて最高です😃 たっつんの言葉が気になる...💭 続き超絶楽しみです🥺(超絶とは
最高ですね!!! やっぱじゃぱゆあは尊い( ゚∀゚)・∵. グハッ!! じゃっぴがんばれ、、!! たっつん、、何言ってたんだろ、? これからも応援してます!
ya.
jp.
もう時計の針は下校時刻を通りすぎている。
保健室の窓の外からは、 生徒の話し声と靴の音がどんどん 聞こえてくる。
部活がない人はもうとっくに学校から出なくてはならない。 俺もその内の一人だ。
でも、俺にはまだ此処に居なきゃいけない理由が側にあるから ちょっとだけ遅れても、まぁ許してくれるだろう…笑
jp.
ya.
4限目からずっと眠りっぱなし…。 流石に寝過ぎじゃないかと心配になる。
なんだか怖くなって、そっと寝たきりの冷たい手のひらに自身の手を添える。
その一瞬で自分の手がこんなにも 温かかったんだと認識させられる。
もっと暖かくしなきゃと、 適当な引き出しから見つけた カイロを袖をめくって腕に 貼ろうとした。
この時、もっと違う方法で温めれば良かったなと後悔する。
俺の善意は、多分赤司くんには迷惑だったかもしれない。 …怒る? いや、むしろ泣いてしまうかもしれない。
見てしまった。
腕には紫に変色した無数の打撲の跡。
中には最近出来たのかと思わせる 痛々しい切り傷もあった。
jp.
jp.
声が震える。
自分の傷じゃないのに、こっちが 痛いと錯覚させられてしまう。 それぐらい衝撃が強かった。
赤司くんは…ずっとこんな事されてたの?
誰に?
何が原因で?
いつから?
俺よりも小さいこの身体に、 感情を捨て、一体どれ程傷をつけたらこうなるのか理解出来ない。
考え出したらきりが無い。 それに、俺が知ってしまったことを赤司くんはどう思うかも俺には分からない。
でも何故だか俺の手は無意識に まだ肘までしか上げてない袖に手を伸ばしていた。
もう自分の行動の意味すら分からなくなってきた。
震えた手で掴んでしまった袖を ゆっくり、横たわった腕に沿って上げようとする。
__その時。
廊下からドタドタとこっちに近づいてくる足音が聞こえ、 素早く元あった位置に袖を戻す。
何を考えていたかなんて忘れてしまったけど、 その瞬間自我が戻った気がした。
tt.
tt.
扉が物凄い勢いで開き、 荒い息を漏らしながら金髪の男の子が駆け寄って来る。
いきなり過ぎる光景に硬直していたら、男の子から話しかけてくれた。
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jp.
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jp.
笑顔が眩しい…。 たっつんの第一印象はそうだった。
それと、
「赤司ゆあん」 初めて彼のフルネームを知った。
同じクラスメイトでさえ名前を呼んでなかったのに、たっつんは赤司くんの名前を知っている。
ゆあんくんと関係が親しい人間なのかな…?
jp.
jp.
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時刻はさっき時計を見た時間から 三十分ぐらい経っていた。
窓からは下校する生徒じゃなく、部活の準備を進める人が見える。
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jp.
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忘れてた。と、後ろを振り返り 俺の隣に走ってくる。
俺にしか聞こえないよう そっと小声で俺の耳にたっつんが話す。
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jp.
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たっつんを引き留めたいのに 追いかけられなかった。 足が動かなかった。
どうしてたっつんがそれを…
理由は安易に想像がつく。 だからこそ怖い。
保健室から出るとき、たっつんは あの時の笑顔をまた俺に向けた。
作り笑いにしては出来すぎている。
もしかしたらさっきのも嘘の笑顔だった?
そしたら、さっき耳打ちされた言葉も嘘?冗談…?
また思考が奪われそうになる。
そんな俺を、今度は 寝ていたゆあんくんが引き戻した。
ya.
jp.
jp.
ya.
jp.
大丈夫だよ。と、 笑うゆあんくんに 脳裏があの痛々しい腕の傷を フラッシュバックさせた。
途端に泣きそうな気持ちになる。
無意識に唇を噛む力が強まって 痛い。
ya.
ya.
jp.
ya.
吹っ切れたようにゆあんくんの肩を掴む。
戸惑いを隠せないゆあんくんに向かって、躊躇せずに言った。
jp.
ya.
ya.
ya.
jp.
ya.
ya.
jp.
jp.
分かんない。
なんでこんなに必死になってるんだろ…。
でも、このまま何も見てないフリはしたくないって思った。
今この行動に自分の思考が追いつく前にやらなきゃ、 ゆあんくんはきっとまた痛い思いをする。
急に家に来て。 なんて、言われたら困ることなんて百も承知だ。 そんなこと言われたら俺だって 今のゆあんくんみたいな 唖然とした顔になると思う。
だけど、此処じゃダメだ。
ゆあんくんに聞きたいことが山程ある。 きっとゆあんくんにとって 人に聞かれたらまずい事もあるだろう。 だから、二人きりになれる場所がいい。
転校してからずっとゆあんくんの 行動に違和感を感じてたんだ。
今ではその違和感が分かった気がする。
助けたい。
jp.
ya.
jp.
ya.
「話したいこと」の説明も省いて、 縋るように頼む。
ちょっとの間沈黙が続く。
俺にはゆあんくんの返答を 待つしかない。
でも、断られる覚悟は出来てる。
ya.
jp.
恐る恐る見たゆあんくんの顔は、 あの痛々しいものを嘘だと思わせるような 優しい笑顔だった。
ya.
jp.
(ガラッ
保健室の先生
jp.
jp.
jp.
ya.
差し伸べた手に乗ったゆあんくんの 手は、 まだ少し頼りなかった。