怖い夢を見た。 黒井がまた変な事をして、それがどうやらやっちゃいけない呪いだったらしく、どんどん俺の知ってる黒井がいなくなる。そんな夢。 汗をダラダラかきながらベッドから飛び起きる。 自分の手を見ると少し光ってしまっていたが、 それよりも今の妙にリアルな夢が頭にこびり着いて呼吸をするのが苦しい。
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スマホで連絡を取ろうとして手を止める。 ………もし、夢じゃなかったら?
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不意によぎった思考を振り払うように頭を振る。 スマホで時間を確認すれば、深夜3時を回ったあたりだった。
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変な時間に起きてしまったと二度寝の体制に入るが、すっかり目が覚めてしまった俺はなかなか寝付けず、結局一睡もしないまま朝を迎えていた。
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眠れなかった事もあり家をいつもよりかなり早く出た為、教室には誰もいなかった。 眠いし少し寝るかと、机に突っ伏す。
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いつも通りの明るい声に屈託の無い笑顔を浮かべて黒井が駆け寄ってくる。 夢とは違う、ちゃんと俺の知ってる黒井だった。
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黒井が俺の目を優しく指先で撫でて心配そうに瞳を覗き込んできた。 俺はいつも通りの黒井の姿に安心したせいか、急激な眠気に襲われ、ぼーっと黒井の顔を見ている。
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心配そうに名前を呼ばれる声が心地良い。 熱を確認しようとしたのか黒井の大きな手が俺の額に触れ、「ん、」と小さく声を漏らした。 熱が無さそうだと確認した黒井はそのまま俺の頭を柔らかく撫で始めた。
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嘘だ。めちゃくちゃ眠い。 黒井の優しく撫でる手が気持ち良くて余計に眠くなってきて、フラフラと揺れた身体は黒井の身体に寄りかかった。
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居なくならないで。 もう一度目が覚めた時、このいつも通りの黒井がいなくなってませんように。 無意識に甘えるように身を擦り寄らせ、俺はそのまま眠りについた。
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光が寝息を立て始めた後、マサは声を潜めて呟く。
朝珍しい人影があったので教室に入り、体調が悪いのか様子が違う光に戸惑って声をかけてみれば、いつもはスキンシップ等をしない光が大人しくされるがままに撫でられ、自分に身体を預けて眠りだすというなんとも珍しい状態。
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優しく光の頭を撫でながら、もう暫く教室に誰も入ってこないようにと願った。
❦ℯꫛᎴ❧
コメント
2件
さいこー過ぎん? ひかるがてぇてぇ♡♡♡ ありがとうございます🙇ごちそうさまでした😘😘