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サメ
サメ
サメ
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サメ
サメ
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サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
プシュッ……
彼女はサメが買ってきた、缶のオレンジジュースを開けて
サメの頭の上でひっくり返した。
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
二人は不敵な笑みを浮かべながら、サメの方に向かって歩き出した。
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメの制服は裂かれた。
私は泣きながら、しゃがんで床に散らばった制服だった布を集めた。
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
それは、翌日の事だった。
その日の授業は比較的楽しい内容だったらしいが、私にはそれを楽しめる余裕は無かった。
なんとなく、何が起こるのかわかっているからだ。
帰りたく無いが、早く帰らなきゃとも思う。
そういう複雑な気持ちで私は家に向かった。
父さんが私に迷惑はかけまいと呼んだのだろう。
家の辺りを赤色の光が回っていた。
いやいや進むと、車から降りた人が私に話しかけてきた。
「サメさんですか?」と。
私は答えた。「はい。そうです」と。
最低限の受け答えにしたのは、こんな状況でも、そうでは無いという希望に縋っていたかったからだ。
だが、やはり現実は無慈悲だ。
その人は言った。
「落ち着いて聞いてください。あなたのお父さんは亡くなりました」
サメ
サメ
サメ
サメ
床についた血と、お腹のあたりに残る痛みが、貞操の喪失を忘れさせてくれない。
あんなカタチでの卒業は、私も意外だったし、とうさんも望んでいなかった事だろう。
その事を知ったらきっと、
「もう大丈夫だ。父さんがいるからな」と、優しい言葉をかけてくれる。
もし今も生きていたらの話だが、
とうさんは死んだ。
まだ、一ヶ月前の事だ。
私も気持ちの整理が完全に済んだ訳では無い。
だが、死んだという事実は理解できている。
正直なところ、いつかはこうなると思っていた。
とうさんはいつも、自分という存在が私に迷惑なのではないかと気にしていた。
十年もの間ずっとだ。
きっと限界が来てしまったのだろう。
でも、でも、納得と理解は違う。
だって、だって、だってだって
サメ
サメ
ママが死んでから、十年以上とうさんを苦しめ続けて、自殺へ追いやったのは私だ。
私が殺したんだ。
そう、私が殺した。
大事な大事な、とうさんを殺したのは私だ。
ごめんね、とうさん。殺しちゃってごめんね。
ごめんね。最期に残してくれたお金で買った制服もこんなになっちゃった。
ごめんね。大切にしてくれたこの体も、穢されちゃった。
届くはずの無い言葉なのだから、わざわざ声に出す必要も無い。
でも、これだけは言わせて欲しい。
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
サメ
ああ、言ってしまった。
自分で言ったくせして、私はそう感じた。
まるで自分が人では無くなってしまったようだ。
いや、元々人では無かったのだろうか。
まあ、そんな事も今ではもうわからない。
全てを失って、私に残った思いは一つだ。
私はーー
サキ
サキ
サメ
サメ
サキ
サメ
サキ
サメ
サメ
サメ
サメ