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金曜日_
今日は、「無駄に拗らせ部」初めての活動日。
放課後、部活動生がそれぞれの活動場所にせっせと足を運ぶ時間。 僕も活動場所に足を運んだ。
まぁ、この部活は僕と、もう1人の部員しか知らないんだけど…。
月野瀬 蓮
いつの間にか結構な時間が経っていたらしい。 辺りは茜色に照らされている。
僕は今、もう1人の部員…鈴を待っているのだけど、 彼女は中々やってこない。
月野瀬 蓮
月野瀬 蓮
月野瀬 蓮
2日前に色々あった僕らは、まともに話を出来ずに今日を迎えた。
ひょっとしたら、彼女は来る気はないのかもしれない。 そう思い、今日は諦めようとするが、どこか期待してしまう。
__ガチャ
突然耳に届いた、扉の開く音。
ずっと、待ち望んでいた音。
如月 鈴
結局会えないまま、部活の時間を迎えてしまった。
この扉を開ければ、私達の活動場所__
開けないといけない。でも、でも。
正直、今にも不安で、恐怖で、自分自身が潰れてしまいそうで。
誰かに聞かれてしまうんじゃないかと思うぐらい、 胸の辺りがうるさくて、
多分、蓮は待ってる、待ってくれてる。しつこいぐらいに。
早く行かないと、行かないと…。
そう思えば思うほど、足は鉛のように動かなくなる。
わかってる、わかってるよ。
月野瀬 蓮
如月 鈴
月野瀬 蓮
月野瀬 蓮
如月 鈴
月野瀬 蓮
わかってるよ…!
如月 鈴
ねぇ、言わないといけないこと、沢山あるでしょ?
大丈夫、蓮ならきっと、全部笑って失礼な言葉で返してくる。
そして、私も笑って、それに言いたいことぶつけてやればいい。
いける、タブン。
「おともだち作り方ブック」p27を思い出せ。
如月 鈴
如月 鈴
如月 鈴
如月 鈴
扉を開けてしまえば、もうあとには戻れない。
ドアノブに手をかけ、ゆっくりと扉を開ける__
フリをして、もう一度深呼吸して自分を落ち着かせる。
如月 鈴
今度こそ、扉を開ける。
そして、1歩踏み出す__
扉を開け1歩前に出れば、茜色が広がる。 結構時間が経っていたようだ。
そして、目の前に立っている人物に声をかける。
如月 鈴
月野瀬 蓮
如月 鈴
月野瀬 蓮
如月 鈴
思っていた通りに話せている自信はない。
ただ、伝えたいことは伝えたくて、 掠れる声で精一杯に伝える。
月野瀬 蓮
如月 鈴
月野瀬 蓮
月野瀬 蓮
如月 鈴
なんてこった、蓮に勢いのままぶつけるはずだったのに、 逆にぶつけられてしまったかのよう。
如月 鈴
1週間、決して楽しかったとは言えない。
如月 鈴
でも、悪くなかったと思う、蓮に出逢えたから。 高校生になって、初めてそう思えた気がする。
月野瀬 蓮
如月 鈴
数字だけ言っただけだけど…。 理由とか聞かないの?
月野瀬 蓮
月野瀬 蓮
如月 鈴
月野瀬 蓮
如月 鈴
月野瀬 蓮
如月 鈴
月野瀬 蓮
如月 鈴
如月 鈴
月野瀬 蓮
如月 鈴
如月 鈴
月野瀬 蓮
如月 鈴
如月 鈴
月野瀬 蓮
如月 鈴
月野瀬 蓮
如月 鈴
月野瀬 蓮
如月 鈴
月野瀬 蓮
如月 鈴
大丈夫、大丈夫…。
如月 鈴
「魔力が、ないんだ。」
如月 鈴
如月 鈴
如月 鈴
如月 鈴
如月 鈴