いつもの注意です ▼
注意事項は1話参照
※名前・名称やファンマ等をそのまま表記せず、 伏字でお願い致します。(桃、🩷等)
体育終わり、次限も教室に戻ってこない。
俺は保健室を覗きに来ると、案の定、紫原が眠っていた。
丸椅子に座り、 テーブルに敷かれた可愛らしい毛布を枕にして、 右頬を下にして眠っている。
その毛布誰の?
保健室の貸出用じゃないやん...
手は重力に従ったまま、放置されている。
起きたら腕痛いだろうなと思いながら、 屈んで紫原の左手をとる。
人差し指と薬指にしているリングが改めて目につく。
俺がリングあげたら薬指のリング替えてくれるのかな...
なんて根拠もない空想を抱きながら、 俺の右手を紫原の左手と重ねる。
意外と手小さいんだな...
指も細いし...
いつも触れたり、撫でてくれる時、 とても心地好くて安心するし、
大きく包んでくれるイメージだったから、 勝手に大きいものだと思い込んでいた。
そのままギュッと握ってみる。
💜
頭上から声がして思わず更に手を強く握ってしまう。
授業をサボり、低気圧で__とか適当な理由をつけて保健室に来た俺は、いつの間にやらうたた寝していたらしい。
__たまたま保健室にいたB女子2人と喋ってて、先生もその女子達を教室に送った後会議があるとかで出ていったんだ。
目を瞑り、寝ていた体制のまま頭で思い出していると、 「失礼しまーす」と小さな声で、人が入ってきた。
ウソだろ...
さっき俺にヤな事されたのに、 俺に会いに来てくれたんかな…
俺は本当にヘタレだ。
桃瀬に合わす顔が無く、狸寝入りをかます。
顔がすぐソコにあるのが分かる。
体育終わりに制汗剤を使ったんだろう、 石鹸の匂いが香る。
桃瀬の匂いに気を取られていると、 今度は俺の左手を触っているようだ。
そーいや、最近手繋いでなかったな...
今日は手繋いで帰るか、 と考えているといきなり恋人繋ぎをしてくる俺の恋人。
流石に可愛いが過ぎるだろ...
💜
思わず声を掛けてしまった。
俺の声に驚いて、更にギュッと握る力を強める彼。
驚かされるのは得意じゃないって言ってたっけな...
🩷
立ち上がり、俺から距離を取ろうとするので、 恋人繋ぎの方の手を離させないようにこちらからも力を込め握る。
💜
🩷
優しい声色で、再び俺に近づいてくれる。
💜
🩷
あれは俺も悪かったから、と見当違いな事を言い出す。
また勝手に自己解決すんじゃ...
💜
🩷
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🩷
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🩷
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売り言葉に買い言葉で、
🩷
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🩷
💜
子供の喧嘩のように発展してしまった。
コメント
1件
かわい笑