attention mrnk 白黒 白→黒←青
ダッ ダッ ダッ
白
黒
バンッ
青
黒
白
敵いるから!!
黒
彼らの瞳に手を伸ばした
白
青
黒
黒
黒
白
青
黒
1歩も動くなよ
黒
黒
黒
白
黒
黒
黒
目の前には小さな女の子がいる
黒
黒
顔は酷く変形していた
声は大人の男性で
黒
ここにはおらんで
左手はサイボーグ
しかも古い
黒
黒
黒
黒
黒
開いてな
3
2
1
バンッ
黒
大丈夫。少女には今
儚い夢を
黒
黒
お休み。
「おにぃちゃんっ!」
黒
途端 声は幼い子供の声
耳をついたのは そうきっと
「ゆうすけおにーちゃんっ!」
黒
幼 い 頃 に 死 ん だ 弟
黒
「おにぃちゃんっ!」
「あそぼっ」
「遊ぼっ!」
「助け"て"、ッ!」
黒
ぐわんと暴れ回る視界に 襲う吐き気
劈くような甲高い耳鳴り
黒
「助けて"、ッ助け、ッッ」
「おにぃちゃん!」
「おにぃちゃんっ!」
「オニィチャン"!」
黒
「助けてくれるって言ったのに」
黒
息が上手く吸えない
このままだと、
黒
手元にあった小さな石を 彼らの足元に投げる
黒
でもきっと、きっと気が付かない
今声を張り上げたらきっと 酸欠で失神する、が
……
まぁいいか、ここに長居はしたくない
黒
黒
黒
白
青
青
意識はそこで途絶えた
おにぃちゃん
黒
黒
おにぃちゃんってば
黒
黒
まって、やめて
黒
名前、呼ばないで
黒
なんでも。絶対ダメだよ
黒
…なんで助けてくんなかったの、?
黒
あの時、は、
カン カン カン ピーポーピーポー
「火事だ!!逃げろ!!」
「消防車!消防車はまだか!!」
「火を消す作業に入ります! 皆さん道を開けて!!」
なにも変わらずに終わるはずだった一日が
一気に赤く燃え上がる
母
母
黒(幼少期)
黒(幼少期)
「おにぃちゃんっ!」
黒(幼少期)
黒(幼少期)
りうら!
2階の窓から大きな声で助けを求めた弟が
こちらをじっと見つめていて
黒(幼少期)
走って助けに行きたかった
なのに
黒(幼少期)
黒(幼少期)
体が言うことを聞かない
右足も左足も酷く焼け爛れていて
黒(幼少期)
どうでもいい
助けないと
助けなきゃ
黒(幼少期)
黒(幼少期)
りうらは奥へと姿を消した
黒(幼少期)
黒(幼少期)
グシャッ
上から落ちてきた焼き焦げた天井
止まらずに落ち続ける
黒(幼少期)
止まりたがる体を必死に奮い立たせて その体を引っ張った
引っ張ったうではやがて力が抜け
黒(幼少期)
体力と肺に限界が訪れて。
黒(幼少期)
ゆったりと瞼が落ちる
黒(幼少期)
黒(幼少期)
このまま死ぬのも悪くないかもしれない
そう思ってしまって。
確かこの後に
「助けてくれるって言ったのに」
黒(幼少期)
黒
……おにぃちゃん、
黒
黒
黒
黒(幼少期)
黒
おにぃちゃん
黒
黒(幼少期)
かっこ悪いぞ?
怪訝そうに顰める顔は 何だか懐かしい
黒
言っちゃダメだってば!!
黒
黒
黒
済んだのに、
黒(幼少期)
黒
黒(幼少期)
言った言葉は、
「助けてくれるって言ったのに」 なんかじゃないよ
黒
黒
黒(幼少期)
黒
またさっきの場所
黒
俺から引きついて離れない
あの悪夢を
黒
黒(幼少期)
黒
「生きて」
あにき!/悠くん!
黒
白
青
お、起きた?!?!
黒
白
黒
あれ、こ、ここは、?
青
青
言っとんねんて、!ポロポロ
白
口から血垂らして瀕死状態でさ、
青
青
ないこに電話して_
ガラッ
桃
黒
桃
桃
黒
桃
かけたら気が済むんだこの馬鹿ッ
沢山の心配の言葉
でも脳を支配していた言葉は
「生きて」
それだけだった
黒
青
白
黒
青
黒
白
黒
白
ありがとう
黒
青
黒
えがおが本当の笑顔だった
きっと、俺の恋人達は そう気がついたんだろう
黒
弟は俺を恨んでなんかいなかったんだ
黒
裏切り者、だなんて思っていなかったのか
黒
桃
そんな時、病室の外から声が聞こえた
「ないくーん!俺入っていいーー???」
桃
桃
桃
入れてい?
黒
気のせいか、今 弟の声が_
赤
赤
黒
ふわふわと揺れる赤髪
優しい顔
赤
赤
赤
りうら
赤
赤
桃
桃
赤
赤
前世に会った気がするんだ
黒
青
白
赤
赤
「おにぃちゃんっ!」
黒
青
赤
黒
こりゃ、当分死ねへんな、w