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言ってしまったことは 今更変えられない
変えたところで何になる? 気になる人がいるって、言ってた
あの綺麗な人は ウンソクさんの気になる人? それとも、割り切った遊び相手?
遊びでも、いいんだ 本当は あなたに抱きしめてもらえるなら
ウォンビン
寝転がって天井を見る ウンソクさんはきっと 気づいてない、気づいていても 服はまたいつでも返せばいいって思ってる
母さんは流石に気づいて驚いてた 何かあったわけじゃないと説明した 心配してもらえるのちょっとだけうれしい
僕はまだ、子供かな
体の関係なんてたいしたことないと 思えるならいいのに
ウンソクさんはそうでも 相手の人はどう思うんだろう
本当は本気かもしれない 僕と同じで 遊びのふりでも相手にしてもらえるなら 少しでも大切にしてもらえるなら
それでいいのかも、しれない
好きになればなるほど いやな人 だけどきらいになれない
素敵な、ひと
あなたに、本気で見つめられたい
その日の夜連絡が来て 明日コンビニで服返すって
僕は正直ウンソクさんの服を 返したくなかった 洗ってある服でも何となく ウンソクさんの匂いがするから
でもそういうわけにもいかない
ウォンビン
ちょっと事務仕事してて振り返ると あの時の綺麗な、ひと ウンソクさんと一緒にいた人が 今日は一人でやって来た
この人をあの人は抱くんだ そんなことを考えたら
レジを打つ手が震える ほんの少しだから気づかれないだろうけど
なんか、いやだ
立ち去る背中を見つめてため息をつく
友達
ウォンビン
友達
ウォンビン
友達
ウォンビン
その話はもういい、したくない
ウォンビン
友達
掃除用具を持って外に出ると
彼女
まさかの、名前 彼女の口からその名前を聞きたくなかった
ウンソク
ウンソクさんは僕に気づいてない
彼女
ウンソク
彼女
ウンソク
彼女
ウンソクさんは天を仰ぐ 気づかれそうになって影に隠れた
さすがに深追いはされない
ウンソク
……ショックだった
いいんだ、待ってていいんだ 僕に会いに来たはずなのに
女の子には、弱いんだね
ウンソクさんは店の中に入って レジにいる僕の友達に紙袋を差し出す
たぶん僕の服が入ってる
友達は外を指差す 僕は急いで裏口から中へ戻った
すぐに客が来て友達は応対に追われる 僕がどこにいるか探しようもない
ウンソク
彼女
当たり前みたいに ウンソクさんと腕を組んで
すがりつくように見上げながら話してる
ウンソクさんも笑ってる すごく自然に
好き、なんだね 好き、なのかな このままその人の家に行くの? それともあなたの部屋?
叶わないって知ってるはず それなのに悲しい、苦しい
ただの友達だってわかってる もしそんな気があったとしても うまくはいかないことも
誰にも言えないことも