りえ
ゆうきくん、一緒に帰ろー!!

ゆうき
いいよー!さとみちゃんも帰ろう!

さとみ
…わ、分かった…。

ゆうき
じゃーなー!

さとみ
りえちゃん

りえ
何?

さとみ
りえちゃん、絶対ゆうきくんのこと好きでしょ!

りえ
え、あ…そんな事、な、ないよ…。

さとみ
絶対そうだー!あたしの友だち、りえちゃんは分かりやすいって言ってたもん!

りえ
…う、うん、そうだけど?

さとみ
やっぱりね。ゆうきくんは、多分ある程度はりえちゃんのこと見てると思う。

りえ
ないよ。だって、ゆうきくんは女の子の友だち多いから。

さとみ
とりま、次の勝負は三学期のバレンタインデーだよ!誕生日は皆に冷やかされるから嫌でしょ?

りえ
うん。

私には、思いを告げられない、重い理由がありました。それは、今も私の命を削っています。今は、2018年 冬です。
智美
莉絵、大丈夫だよ!もうすぐ悠貴が来るからね!

莉絵
…。

悠貴
莉絵、僕、ここにいるよ。大丈夫だよ。

莉絵
……き。

智美
…どうしたの?悠貴と話したいの?

…智美は、相変わらず私の言いたい事を分かってくれるのね。
悠貴
どうしたんだ?莉絵。

莉絵
…き…ゆ…き…。

悠貴
…僕も、だよ。

悠貴
…莉絵?莉絵!!

智美
莉絵!!目を開けて!!

莉絵
…ここは?私、死んだんじゃ…。

天使
柏木莉絵さん。あなたは未練が強い。気にかけている人が、いるのではないですか?

莉絵
…います。

天使
…チャンスをあげる。

天使
あと一年だけ、スマートフォンであなたの気にかける人への言葉を伝える時間をあげましょう。

莉絵
…そんなチャンスを頂いていいの?

天使
ええ。天界の一年は人間界の半年。早く、伝えたい言葉を伝えなさい。後悔してはいけません。

莉絵
…ありがとう。

悠貴
…。

智美
…悠貴、気持ちは凄く分かる。けど、莉絵は喜ばないよ…

悠貴
そんなの分かってる!でも…莉絵は、きっと知らないで死んでいったんだ…僕の、この気持ちを…!!

智美
…悠貴…。

悠貴
…!?

りえ
悠貴。

りえ
柏木莉絵です。

悠貴
そんなはずない。

悠貴
莉絵は、去年の冬に…

りえ
天使から、悠貴と智美のの事に未練があるからってチャンスを貰ったの。

りえ
私は、一方的に悠貴と智美にだけ関わる事が出来るみたい。

悠貴
そうか

悠貴
良かった、寂しかったんだ。

りえ
悠貴らしいね。

りえ
変わってないようで安心した。

悠貴
そっちってどんな感じなの?

りえ
こっちは、表すとしたら
、天国と言えば分かるかな?

りえ
私は、成仏までの時間ここにいる事になるみたいだよ。

悠貴
そうか。

りえ
うん。

悠貴
…声、聞きたい。電話してみてもいいか?

りえ
うん

悠貴
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不在着信

悠貴
電話は出来ないみたいだな。

りえ
そうみたいだね。姿を現せたらいいんだけど…

悠貴
…莉絵、大好きだ。

りえ
私も、悠貴が大好きだよ

莉絵
新しく彼女出来てるんだね♪

悠貴
いや、それがさ…。

智美
見せろって!

智美
…え、何で莉絵が…?

悠貴
僕は智美が何と言おうと、莉絵を信じるからな。

智美
…私は、なりすましな気もするから、もしチャット来ても話さないでおくわ。

悠貴
お前がそうしたいならそうすればいい。人それぞれだからな。

りえ
智美

りえ
柏木莉絵です。

智美
なりすましなんでしょ

智美
白状して。

りえ
智美、お願い信じてよ。

りえ
私、莉絵だってば!

智美
問答無用

智美
着信拒否する。

悠貴には、伝えられるけど、私は二人しか気にかける人いないんだよ?