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学年主任
学年主任
西垣 伊緒
伊緒(いお)は学年主任の年のいった男に叱られていた。
座る学年主任の前に立ち、伊緒はただ長い話が終わるのを待っていた。
学年主任
西垣 伊緒
西垣 伊緒
学年主任
西垣 伊緒
学年主任
西垣 伊緒
西垣 伊緒
伊緒は静かにため息をついて自分の席についた。
女性教師
すると隣の席の下野先生が声をかけてきた。
西垣 伊緒
女性教師
女性教師
西垣 伊緒
西垣 伊緒
窓の外は暗く、日が沈んでいた。
西垣 伊緒
女性教師
女性教師
西垣 伊緒
西垣 伊緒
女性教師
すると下野先生は少し口角を上げ、口を開けた。
女性教師
西垣 伊緒
女性教師
西垣 伊緒
女性教師
下野先生は自分の仕事に戻っていってしまった。
西垣 伊緒
西垣 伊緒
西垣伊緒、24歳。
彼女はいない。
だけどそれ以上に、大切な物が俺にはある__
西垣 伊緒
伊緒は慌てて車から出た。
西垣 伊緒
伊緒は小走りでアパートの階段を登る。
西垣 伊緒
伊緒は鍵を開け、玄関の扉を開けた。
西垣 伊緒
伊緒がそう呼ぶと、廊下の奥から走ってくるのは__
雨音
西垣 伊緒
大きな体を持つ雨音は伊緒に抱きついた。
西垣 伊緒
伊緒は勢いのまま尻もちをついてしまう。
西垣 伊緒
雨音
雨音はしっぽを振りながら伊緒の顔を舐め回す。
西垣 伊緒
西垣 伊緒
そう、これが俺の宝物
雨音だ。
俺がこの世にいるのは雨音がいるから
大好きな家族が待っているから
俺は毎日頑張れるんだ
西垣 伊緒
雨音
西垣 伊緒
伊緒は力尽きるようにソファに座った。
雨音
すると雨音は何かを物欲しそうに伊緒をみつめていた。
西垣 伊緒
西垣 伊緒
雨音
雨音は伊緒の隣に座り込んだ。
西垣 伊緒
伊緒はぎゅうっと雨音に抱きつく。
これが俺と雨音のルーティン。
こうやって抱きつくことで疲れを癒し__
西垣 伊緒
なんだかいつも触るふさふさの雨音の毛じゃない。
なにこれ、生暖かくて、ゴツゴツしてる__
西垣 伊緒
瞑った目をゆっくりと開ける。
西垣 伊緒
伊緒は大きく目を疑った。
自分の抱いているのはいつもの雨音ではなく…
人間。
西垣 伊緒
西垣 伊緒
伊緒は叫びながら"誰か"を突き放す。
謎の男
西垣 伊緒
伊緒の目の前に座るのは白髪の裸の男だった。
西垣 伊緒
謎の男
謎の男はキョトンとしながらもう一度伊緒に抱きつこうとする。
西垣 伊緒
謎の男
西垣 伊緒
西垣 伊緒
謎の男
西垣 伊緒
西垣 伊緒
謎の男
謎の男
謎の男は目に涙を浮かべながら伊緒の名前を連呼する。
西垣 伊緒
謎の男
西垣 伊緒
謎の男は伊緒の上にのしかかった。
西垣 伊緒
謎の男
西垣 伊緒
謎の男
泣きながら謎の男は伊緒の頬をペロリと舐めた。
西垣 伊緒
西垣 伊緒
その時、伊緒の頭に雨音が思い浮かんだ。
そういえば、雨音は嬉しい時に、俺の顔を舐め回す癖があった。
__いや、そんなはずはない。
こいつは人間で、俺の知ってる雨音の犬で__
西垣 伊緒
謎の男
謎の男はその名前を聞くと、目を細めて優しく微笑んだ。
謎の男
西垣 伊緒
俺は夢でも見てるんだろうか。
伊緒は優しく微笑んだ。
西垣 伊緒
雨音
雨音
雨音は顔をぐちゃぐちゃにさせながら伊緒に抱きついた。
西垣 伊緒
謎の男
西垣 伊緒
西垣 伊緒
こんな漫画みたいなこと信じてる俺、
ほんとバカみたいだな
西垣 伊緒
雨音
雨音はティッシュをびしょびしょにしながら頷いた。
西垣 伊緒
謎の男
西垣 伊緒
人間の言葉は理解できるっぽいな
でも話すのはまだ難しいらしい。
犬から人間に変わったんだから仕方ない…か
西垣 伊緒
西垣 伊緒
西垣 伊緒
雨音
伊緒がソファから立ち上がると、雨音も追うように立ち上がった。
西垣 伊緒
伊緒は少し上にある雨音の目を見つめた。
雨音
西垣 伊緒
雨音
西垣 伊緒
西垣 伊緒
西垣 伊緒
雨音
西垣 伊緒
西垣 伊緒
雨音
雨音
雨音
西垣 伊緒
西垣 伊緒
雨音
雨音
雨音はムッとしてその場に座り込んだ。
西垣 伊緒
西垣 伊緒
雨音
西垣 伊緒
伊緒は部屋着のパーカーとズボンと下着を差し出した。
雨音
西垣 伊緒
雨音
雨音
西垣 伊緒
西垣 伊緒
雨音
西垣 伊緒
雨音
まるで大きい赤ちゃんじゃねーか…
西垣 伊緒
西垣 伊緒
西垣 伊緒
雨音
雨音
西垣 伊緒
雨音
西垣 伊緒
西垣 伊緒
すると雨音のぎゅっと伊緒のことを抱きしめた。
雨音
雨音
西垣 伊緒
西垣 伊緒
雨音
西垣 伊緒
西垣 伊緒
俺と新・雨音の生活が始まる__
……っていや、大丈夫かこれ?