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尊…い…((吐血 “尊4”
アダム
イヴ
目にしたのは光だった。
陽だまりに照らされ、妖精の様に微笑む君を見た
イヴ
アダム
彼女は光に満ちた瞳で真っ直ぐ僕を見つめ、何か語り掛けている。
イヴ
何を言っているのか分からず、思わず俯く。近くに手頃な髪やペンが無いのでどう返事するのかが思いつかなかった
アダム
耳に手を当て、口元に指でバッテンを作る。「聞こえないから話せない」と伝わるように
イヴ
彼女は残念そうに頷き何か呟いていた。此方に手を差し出し、指で自身の手をなぞる。「ここに手で文字を書いて」とでも伝えたいのだろう
こくり、とアダムは頷きイヴの手を取る。細く白い指を手を平に滑らせ文字を書いた
「名前、教えて」
イヴ
イヴ
イヴはアダムの隣に腰掛け、半ば強引に彼の手を掴んだ。同じように手の平に指を滑らせ文字を書いて
「私、名前がないの。お母さんもお父さんもいないから」
アダムは幾秒か下を向いて考えた後、また指を滑らせはじめた
「僕も同じ。お母さんもお父さんもいない。だから名前がないんだ」
イヴ
アダム
彼女が笑っている。
何も可笑しな事は言っていない筈なのに
よく分からないけれど、風鈴が揺れるような、小鳥の囀るような音が聞こえた気がした
イヴ