燐
燐
燐
燐
杖道
杖道
杖道
仁
杖道
仁
仁
仁
杖道
仁
杖道
杖道は首を傾げ外を見た。仁は不審に思ったのか何か考え込む。
仁
杖道
仁
仁
瑠衣side
瑠衣
瑠衣
瑠衣
仁とおっさんに会えるのは今日、この時が最後かもしれない
オレはスマホと三人で写った写真をポケットに入れる。置き手紙を書き、冷蔵庫に貼っておく。きっとコレで気づくだろう。 ヘアバンドと髪ゴムを手に、おっさんの横を通り事務所の扉に手をかけた。 何かが込み上げてくる。
瑠衣
オレには何の感情なのかわからなかった。わからなかったが、何故か下瞼に涙が溜まる。 いつこぼれてもおかしくないほど溜まる。
瑠衣
それでも声をあげて泣き出したいほど哀しくなってくる。込み上げてくる感情の正体は哀しみなのか。 瞼に溜まった涙がこぼれ落ちる前に袖で拭く。袖には涙で濡れたシミができた。
瑠衣
顔に無理やり笑顔をつくり小さな声で振り返り呟く。仁が少し目を開けたように見えたのは気のせいか。
オレは事務所の扉を開けて外へ一歩踏み出した。
燐
燐
燐
燐
燐
燐
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