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ジエル
カラタル国と
パスムンド帝都だけじゃなく、
いろんな国から寄せ集めて
売られてってるんだ。
パスムンド帝都だけじゃなく、
いろんな国から寄せ集めて
売られてってるんだ。
ジエル
中国、アメリカ、
インド、台湾、
インド、台湾、
ジエル
オーストラリアに韓国、
日本。
日本。
ジエル
これまでどれくらいの
子供が売られたか
数えられない。
子供が売られたか
数えられない。
レイ
ｶｷｶｷ…‼︎
ジエル
？メモか？
ジエルはミューアさんと 親しかったけど 仲間なの？
ジエル
いいや。
ジエル
普通の平民として
生まれたんだ。
生まれたんだ。
ジエル
双子だったんだが、
片方は売られてしまった。
片方は売られてしまった。
ジエル
そしたら8歳くらいに
あいつらに攫われてさ…
あいつらに攫われてさ…
ジエル
それで
ここで仕事して3年。
ここで仕事して3年。
ジエル
その間は
奴隷暮らしだったよ。
ｽｯ(跡を見せる)
奴隷暮らしだったよ。
ｽｯ(跡を見せる)
レイ
！！
レイ
ｻｯ
ジエル
！！！
お前も今奴隷なのか？
お前も今奴隷なのか？
レイ
ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ…！！
ジエル
お互い元奴隷か。
なるほどな。
なるほどな。
ジエル
…ミューア達には
気をつけた方がいいが
トーハにも気をつけろよ。
気をつけた方がいいが
トーハにも気をつけろよ。
レイ
？
ｶｷｶｷ…
ｶｷｶｷ…
魔族だから？
ジエル
それもそうだが…
ジエル
トーハは…
ジエル
…！
レイ
！！！
ケイ
離、せ…！！！💢
ｼﾞﾀﾊﾞﾀ…
ｼﾞﾀﾊﾞﾀ…
レイ
ケイくん！！！
ﾀｯﾀｯ…‼︎
ﾀｯﾀｯ…‼︎
ジエル
レイ！！
レイ
！！
ジエル
行っちゃダメだ
ジエル
お前も部屋に
入ることになるぞ。
入ることになるぞ。
ジエル
…さっき
ここに来る前
ここに来る前
ジエル
あいつが他のやつから
情報入手してるところを見た。
情報入手してるところを見た。
ジエル
案の定
ユジーアの地獄耳で
見つかったんだろう。
ユジーアの地獄耳で
見つかったんだろう。
レイ
そんな…！！
ジエル
折檻は長くて5時間
短くて1時間、大丈夫だ。
短くて1時間、大丈夫だ。
ジエル
ここの大人は
魔族しかいない。
魔族しかいない。
ジエル
医療魔法があるから
対処できる。
対処できる。
レイ
…っ。
ジエル
…お前の仲間だったなら
忠告すればよかったな…
忠告すればよかったな…
ジエル
すまない…
レイ
いいの。
レイ
謝らないで…
レイ
ｶｷｶｷ
それで、 トーハはなんて？
ジエル
あぁ、
トーハは…
トーハは…
洗脳術と、生まれつきの 不死の体を持ってるからな。
昼過ぎ・折檻部屋
ケイ
クソ…クソ…！！！！
レイニーから 聞きそびれた…！！！
ミューアとユジーア、 なんでこうもホイホイ 近くにいんだ？！
見張ってるわけでもないのに…！！
ケイ
も"お"〜っっ……！！💢
ユジーア
さて…
ケイ
！！！！
ユジーア…！！！
ユジーア…！！！
ユジーア
お仕置きの時間だよ。
ケイ子息…♪
ケイ子息…♪
ケイ
っっ…！！
ユジーア
そんな睨むなよ〜
ミューアよりはマシと思え。
ミューアよりはマシと思え。
ユジーア
あの暴力なやつよりは
いいだろう？
いいだろう？
ケイ
おめーだって理不尽に
物言うじゃねえか！！
物言うじゃねえか！！
ユジーア
さ、あそこで
何を聞いてたんだい？
何を聞いてたんだい？
ケイ
教えねえよ！！！
ユジーア
ほ〜
僕らの魔法についてと…
僕らの魔法についてと…
ケイ
！！！！
ユジーア
読心術魔法もあるけど
もう１つあって、
僕はどこにいても
君らの声を聞くことができる。
もう１つあって、
僕はどこにいても
君らの声を聞くことができる。
ユジーア
地獄耳の魔法さ。
ユジーア
諦めなよ〜
認めて謝って、
もうしないと約束すれば
折檻はすぐ終わるよ？
認めて謝って、
もうしないと約束すれば
折檻はすぐ終わるよ？
ケイ
そんな言葉
誰が信じるか！！
誰が信じるか！！
ユジーア
最初はみーんな
そう言うよね〜。
そう言うよね〜。
ユジーア
なんかの合言葉？
ユジーア
さて…
覚悟してください。
別の折檻部屋 2時
クレンシェ
ﾊｧ……ﾊｧ……泣泣
(荒い息)
ｸﾞｯﾀﾘ…
(荒い息)
ｸﾞｯﾀﾘ…
魔族・調教員
…終了だ。
ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ…！ (廊下の鈴音)
レイ
…！！！
(クレンシェさん…！！)
(クレンシェさん…！！)
魔族・調教員
終了だ。
そいつのシモ
拭いておけ。
あと食事。
そいつのシモ
拭いておけ。
あと食事。
魔族・調教員
シーツ洗って、
タオルを一枚。
タオルを一枚。
レイ
はい。
レイ
ｽｯ
…どうぞ。
…どうぞ。
調教員は出ていき、 2人きりになった。
レイ
…クレンシェさん。
クレンシェ
…？
クレンシェ
…！！
(この声…！
あのしろかみっ子？！)
(この声…！
あのしろかみっ子？！)
レイ
ｽｯ…
クレンシェ
？
クレンシェ
！！
腕を吊り上げられたクレンシェに レイは指を使って文字を書く
クレンシェ
…。
レイ
ｽｯ…ｽｰ…
ｽｽｯ
ｽｽｯ
クレンシェ
(ロー、マ、字…)
レイ
ｽｯｻｻｯ…
クレンシェ
(指、文、字、手話、
可、能…！)
可、能…！)
クレンシェ
ﾊﾟﾊﾟｯ
レイ
！！
短い時間で レイとクレンシェは 会話手段を理解して 仲間になった
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