僕と海月

ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｯ〜...

波の音が僕の脳に響く、静かで綺麗な音

18:38

スマホで時間を確認し、視線を海へと戻す

何がめんどくさいかなんで自分でもよく分からない

学校生活？

いや違う、友達もそこそこいるし

成績だって悪くない

家庭環境？

違う、両親揃って優しいし、弟もいい子だ

じゃあ、“生きること？“

なんとなく楽しくなくて

なんとなくめんどくさくて、

なんとなく辛い

だから僕は、今日この海で死のうと思った

チャポン

1月の海は、肺が凍るように冷たい、

ああ、やっとこのもやもやから解放される

じっと海に沈んで、死んでいく

誰だこいつ、普通こんな奴に話しかけないだろ

いやいや冷たくないかって聞いてる割にズカズカ来るじゃん

いきなり過ぎて抵抗できる思考にならなかった

変なやつだな

綺麗？ほんと、つくつぐ変なやつだな

まあいいや、死ぬのはまた明日でもできる

今日はもう家に帰ろう

ほんとに可愛い弟だ、これで中3とは到底思えない

軽い会話をかわし部屋に戻る

あー、やっぱり綺麗だな

なんでこいつがいるんだよ

僕が来ることを狙ってきたのか？

笑顔で手なんか振りやがって

海は、次の日もその次の日もきた

なんだそれ？人間って大変なんだなって

こいつも人間だろ

とゆうか、こいつほんとに綺麗で透き通る顔だな

ちかい、、//男なのに、なんか胸が熱い

なんだ、この気持ち

言う気なんかなかったけど、気を緩めたら出てきてしまった

つい言いすぎてしまった、

は？なんで急に？俺が可愛い？

変なの

死にたい死にたい言ってる時点で変なやつだとは思ってたけど

てか、海麗の方が可愛い顔してるだろ

サラサラな黒い髪に、綺麗な目

俺、この顔好きだな

顔、、だけじゃない気もするけど、気のせいにしよう