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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

眞子ちゃん(中学生)

今日で最終日か〜

眞子ちゃん(中学生)

でもその分明後日お休みだったよね?

美香(中学生)

そうそう

美香(中学生)

それが金曜日だから続いて土日もお休み

美香(中学生)

最高だよね〜杏菜

杏菜(中学生)

うん……そうだね

美香(中学生)

杏菜?どうしたの?

眞子ちゃん(中学生)

顔色悪いよ?先生のところ行く?

杏菜(中学生)

大丈夫だから……

2人と距離を取らなければ2人に迷惑をかけてしまう

だから私は2人に嫌われなければならない

でもそんなことは簡単だ

嫌われる、と言うのは好かれるより簡単だ

ひどいことを言えば相手も嫌いになってくれる

冷たくすれば自然と離れていく

2人のことは極力傷つけたくない

だから私は2人に冷たくしようと思った

美香(中学生)

杏菜がそう言う時って大体大丈夫じゃないでしょ?

美香(中学生)

なんかあったの?

杏菜(中学生)

……でよ

眞子ちゃん(中学生)

杏菜ちゃん?

杏菜(病み)

そんなに優しくしないでよ‼︎

眞子ちゃん(中学生)

えっ?

杏菜(病み)

2人だってどうせあれなんでしょ?周りの人と同じ

杏菜(病み)

私の心に漬け込んで利用しようとしてるんでしょ?

杏菜(病み)

本当の友達、なんて一ミリも思ってないんでしょ?

美香(中学生)

ちょっと杏菜、どうしたの?

杏菜(病み)

それになんで今更一緒に行こうなんて言ってるのよ‼︎

杏菜(病み)

この半年間ずっと話してくれなかったくせに……

杏菜(病み)

あの2人優先で私が助けを求めていてもなにもしてくれなかったくせに‼︎

杏菜(病み)

どうせ2人なんかにはわからないよね、私の気持ちなんて

杏菜(病み)

私がこの一年間どんな気持ちで過ごしてきたかなんて

美香(中学生)

それは……

杏菜(病み)

だからもう

杏菜(病み)

私に近づかないで

杏菜(病み)

私はあんたらのこと友達だなんて思ってないから

眞子ちゃん(中学生)

杏菜ちゃん……

なんでこんな酷いことを言ってしまったのだろう

言った後に私の心は後悔心に支配された

2人を傷つけるつもりなんてなかったのに

2人は友達じゃない、なんて嘘なのに

本当は2人のこと……大好きなのに

私たちの間に数秒の沈黙が続いた

その数秒でさえも私には数分、いや数時間のように感じられた

美香(中学生)

ごめんね……

美香(中学生)

もう、近づかないから

杏菜(病み)

うん

聞きたかったはずの言葉なのに

どうしてこんなにも心は苦しいのだろうか

2人のためにこんなことしているのに

なんで2人とも……悲しい目をしているんだろう

杏菜(中学生)

たたいま……

あの出来事からなにがあったのかあまり覚えていない

でも、2人とは一切話さなかった

顔を合わせてもくれなかった

それだけは……その時の2人の顔だけは

今でも鮮明に覚えている

杏菜(病み)

ごめん……ごめんね?

杏菜(病み)

これは2人を守るためなの、仕方がないの

杏菜(病み)

2人を傷つけるつもりなんて……なかったの

その日は一日中泣き崩れた

心の中でボロボロと何かが崩れていく

そんな音が聞こえた

それからはなにも身に入らなくなった

勉強はなんとかできているが、逆にそれ以外できなくなった

亜美

美香、眞子‼︎今度4人でどっか遊びに行かない?

美香(中学生)

いいね、どこにいく?

眞子ちゃん(中学生)

イオンとかは?あの大きいところ

いいね‼︎

あれから4人はずっと一緒だった

あの時悲しそうな顔をしていた2人も今では楽しそうだ

するといきなりみさきが近づいてきて……

みさき

やっと壊れてくれた

そう言い残して私の横を通り過ぎた

この時から私はもう

壊れていたんだ

4人を横目に今日もまた1人

でも今はなぜかなにも思わなかった

2人と縁を切ったからだろう

そう思えばこの決断と選択は正解だったのかもしれない

半年後

杏菜(中学生)

受かった

私は念願の北高に合格した

もちろん私をいじめていた人(特に女子)は偏差値が足らずに不合格

眞子ちゃんと亜美は北高よりも偏差値が高いトップ校へ

美香と季はここと同レベルくらいの別の学校へ行った

ここには私の友達もいじめっ子も、誰もいない

ここで私は自分らしい人生を歩むと決めた

誰の手も借りず、自分の手で

自らの道を切り進んでいく

そう、決めたんだ

それから私は将来のためにスキルを上げることを目標にした

将来の夢はプログラマー、小説家だ

小説家は副業としてやろうと思っている

なので私はプログラミング教室に通ったりたくさんの小説を書いたりしていた

その結果……

プログラミングの先生

佐野さん、ちょっといいかな?

杏菜(高校生)

はい、どうしましたか?

プログラミングの先生

実は佐野さんが作った作品がね

プログラミングの先生

銀賞を受賞したんだ‼︎

杏菜(高校生)

えぇ‼︎本当ですか⁉︎

プログラミングの先生

あぁ本当さ

プログラミングの先生

それでもし良かったらなんだけど

プログラミングの先生

今度は競技部門でやってみないかい?

杏菜(高校生)

競技?

プログラミングの先生

プログラミングしたもの同士で戦わせるんだ

プログラミングの先生

どうかな?

杏菜(高校生)

やりたいです

プログラミングの先生

良かった良かった、佐野さんならそういってくれると思っていたよ〜

プログラミングの先生

それは来週からやり始めるから今回は先週の続きで

プログラミングの先生

アプリ制作の仕上げをしようか

杏菜(高校生)

はい

私はプログラミング言語を次々とマスターしていった

まぁ大体は先生のおかげだ

そのおかげで私は大会でも爪痕を残すほどの実力をつけて行った

そうして過ごしていくと時間はあっという間に過ぎていくので

私はいつの間にか大学生になった

杏菜

ふぅ、ここが大学か

私は住んでいるところで一番近く、しかも結構大きい大学に入学した

プログラミングを磨く人や絵を磨く人、料理を磨く人など

ここには別々の目標を掲げて入学してきた人が多い

私はもちろんプログラミングを磨くためにきた

杏菜

さて、今日は大学内を好きにまわってもいいよって言われたし

杏菜

今日は自由にみて回ろ

窓からは海が見える絶景

鳥の声が耳を綺麗にしてくれるような

そんな自然豊かなこの大学は私の憧れの場所だった

そんなふうにこの大自然を見ていた

眞子

杏菜……ちゃん?

杏菜

えっ?

私に話しかけにきたのは

昔酷いことを言った幼馴染、眞子ちゃんだった

杏菜

眞子ちゃん?なんでここに?

眞子

ここ絵とかも学べるでしょ?

眞子

だからここに入学したの

杏菜

あっ……

眞子ちゃんはとてつもなくえが上手だ

まさにプロ並みと言えるほど

だから眞子ちゃんがこの大学にいてもおかしくはなかったのだ

眞子

杏菜ちゃん……あのね

杏菜

眞子ちゃん

眞子

ん?なに?

杏菜

やめてって言ったでしょ?

眞子

えっ?

杏菜

昔言ったよね?迷惑だって

杏菜

近づくなって

杏菜

だからもう……

杏菜

私に近づかないで‼︎

眞子

杏菜ちゃん‼︎

私は思わずその場から立ち去った

今は会いたくない、嫌いとかではない

昔酷いことを行った手前、今さら昔のようなノリではいけないのだ

私は二度と友達を作らない

そう決心した日から

そうして私は眞子ちゃんから逃げるように

泣きながらその場から離れた

他人から愛されることを夢見た少女の結末とは……⁉︎

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