殺人鬼に気に入られました。

ﾀﾝｯ…

仕事が終わりという合図かのようにエンターキーを押す。

時計を見ると朝の5時。

少しずつ外が明るくなりつつある。

あの変な緑頭は何処かに行ったし…

少し仮眠しようとデスクに突っ伏し、そのまま意識を手放した。

＿＿…

＿…瀬、

…＿も瀬！

ﾄﾞｻｯ

目の前に置かれたのは大量の資料。

いやお前の仕事だろうがよ？

まじ死ねくそ上司。

昨日、死にたかったな…。

朝礼が終わったと思い、押し付けられた仕事に戻ろうとした。

そう言われて入って来たのは見覚えのある特徴的な緑髪に赤い瞳の美形な男。

昨日の緑頭ですやん…

ちょ、待て。なんで俺？？？

そう考えているうちに緑頭ことすちが近づいて来た。

最悪だ…

なぜ上から目線…

…え？

すちに腕を掴まれ会社の外へ足を運んだ。

今考えると俺は三日間なにも食べていなかったことに気づいた。

そりゃこんなに美味しく感じる訳だ。

いや、ご飯は元から好きだけど…

人のお金でお腹いっぱいに食べるのって最高だな…

時計を見ると定時の17時。

こんな時間に仕事が終わるなんて初めてだ。

提出の時、上司が睨んできたが資料に直すところが無かったのだろう。

ざまぁみろクソ上司。w

え、なに怖…

なぜコイツはドアの前で立っているんだろうか…

ｶﾞｯ

ドアを閉じようとすると足を挟まれて閉じるのを阻止された。

夕日に照らされた赤い瞳と目が合う。