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テラーノベル(Teller Novel)
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母さんが死んで一年が過ぎた頃

父さんが再婚する事になった

再婚の話を聞いたのは昨日夜。

父さんは俺に不安に満ちた瞳を向けながら、小さな俺の表情を伺いつつ

ぽつりぽつり

どうしてその人を選んだのか、 どういう人なのかと

すごく幸せそうな顔をしながら話していた

だからこそ言えなかった...

俺の中には、不安 疑問 悲しい気持ちが心の奥底にあったことを

父さんは母さんを忘れてもう、 好きではなくなってしまったのか

新しい家族ができたら俺のことは好きじゃなくなってしまうんじゃないか...

そのころ、まだ小学一年生だった俺は

ただ、単純に不安だった

数日間後

今日は、再婚相手とその子供の兄弟二人が家にやってくる日だ

俺はまだ、頭の整理ができていない

只只、意味もなく不安がっている

義母と義兄弟達は家にいるらしい

どんな人達なんだろう...

俺は真夏で蒸し暑い道路を無意識に小走りしていた

倉内 春樹

.....

不安で少し震えるてをもう片方の手で抑え

父さん達のいる家の玄関を恐る恐る開けた

倉内 春樹

ただいま...

俺は一言小さな声で言ったあと、 音を立てないようにリビングの扉の前まで歩いた

倉内 春樹

...

扉を開けた先に父さん達がいると思うと緊張して手が震える

ずっと扉の前に立っているのはおかしいと思い勢いよく扉を開けた

俺が扉を開けた瞬間

飛び上がるように驚く義兄弟

少し驚いた顔をする義母

その状態が俺には何故か愉快に思えてしまった

倉内 春真

春樹、そんなに勢いよく開けたらびっくりするだろう

倉内 春樹

...

自分も少し驚いた

義兄弟の兄は義母と同じ暗い茶色

弟の方は薄く綺麗な金髪

そして二人は青く綺麗な瞳を持っていた

兄の方は少し黒がかかってる

俺がそう思いながら、まじまじ見つめていると_

父さんが不安がっている義理の家族達をきずかったのか

倉内 春真

春樹、ランドセルを下ろしてこっちに来なさい

と、四人が座っているソファーの元へ手招きされる

倉内 春真

今日から、一緒に住む家族だよ

少し疑問に思う

父さんは何回もこの人達と会っていると思う

けど俺は違う

初対面の人と一緒に暮らすと言われたら皆だって嫌だろう?

俺は何度も俺の知らないところで、 この人達と会っていたという事実と

すごく不快な現状に腹が立ち

倉内 春樹

俺は嫌だ!

倉内 春樹

知らない奴らなんかと一緒に住みたくない!

と、当時小学一年だった俺は

思わず怒鳴り声を上げてしまった

それが原因なのか、義兄弟の弟が泣き出してしまった

さっきまで不安そうに、けれども俺に笑顔を向けていた義母も

少し戸惑ったように、義弟を慰める

それに対し、義兄弟の兄は俺の顔を見るなり馬鹿にしたように

俺を見ていたように感じて無性にに腹がたった

でも思えば、その当時義兄弟の兄は五歳だ

そんなはずはないとその時は思えなかった

俺は今の少し荒れた現状に耐えることができず

ランドセルを手に持ち駆け足で自分の部屋へ向かった

その時父さんはすごく困った顔をしていて俺は悲しくなった

部屋の扉を思い切り閉めた

俺は除け者扱いにされた気がして 今にも泣きそうになった

今は居ない母さんの温もりを感じたくて母さんが使っていた部屋へ向かった

そこには、ダンボールが積まれていて

母が使っていた部屋とは思えなかった

俺はすごく悲しくなった

母さんはもう居ないという現実と、 母さんが除け者扱いをされている現状にすごく腹が立った

部屋に戻った俺は

誰にも聞こえないように、 枕を顔に当て

声を殺しながら泣いた

胸が苦しい

何かを考えただけで涙と悲しみが溢れてくる

倉内 春樹

母さんに会いたい...

俺はそのまま眠りについてしまった

気づけば、辺りは暗くなっていた

倉内 春樹

...

何故だろう...

父さんが部屋に来た気がする

その日は父さん達と顔を合わせずらく

部屋にこもった

夕飯に誘われたが行きたくないとことわってしまった

父さんが、俺の気持ちを察してくれたのか 部屋の前に食べやすいパンを置いてくれた

最後まで見て頂きありがとうございます🙇‍♀️😊

次回、ハート500

next heart ♡ 500

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