夜月
隕石…?
馬鹿じゃねぇの…
どうせ嘘やろ
夜月
そもそも、当たるって分かんないし…笑
夜月
(…)
_____廊下から、電話の音がする
夜月
あ、
夜月
私出るね
ありがとう
夜月
はい、西野です
希咲羅
『ぁー…、もしもし?
希咲羅
希咲羅です
希咲羅
ねぇ、テレビ見た?』
夜月
見たよ…信じらんない
希咲羅
『もしかしたら明日が最後の日に
希咲羅
なるかもしんないんよね』
夜月
…うん、
え、何!?誰と話してんの!?彼女!?
と受話器の先から
希咲羅のお姉ちゃんの声が聞こえる
希咲羅
『友達』
希咲羅
『あーもう違うって…』
希咲羅
『月、ごめん』
希咲羅
『明日!!いつもの場所で!』
夜月
え、あ、了解!
希咲羅
『師匠にも伝言よろ』
夜月
(うー…廊下寒)
夜月
…どしたの?
しん、と静まり返っている居間
…これ、
母が指さした先に映されたのは
『小隕石激突か
被害:〇×県、〇〇県
△△県______』
____等と、テロップが表示されていく
ニュース速報。
年末の番組を撮影していた
ロケ地からの中継が繋がったり
夜月
現実…?
10何年間、平和に
特に争いも無く
過ごしていた私達にとっては
衝撃的で
あまりにも、現実離れしていた