君を聞かせて。

目が覚めたら暗闇に呑まれていた。

先も後もわからなくて 光明も音もなにもなかった。

すぐに考えるのをやめた。

疲れたから、何もしたくないから

傷つく場所すらもうない心臓の 音は不愉快な音で辺りを 響かせていた。

けど止める以外なにもなくて

だから考えるのをやめた。

疲れたから、無意味だから。

それでも頭は光を見たくて

微かな光を望んでいて

一面が桜に包まれてるこの世界は ボクが知ってる残酷の世界の一部とは 予想もできなかった。

ボクの涙を拭ってくれた 絵名の手はあたたかかった。

耳元から囁く絵名の声は 心地よくて

絵名の心臓の音も 安心する音だった。

世界は壊れている。

けれど光はいつまでも ボクたちを味方にしてくれるんだ。