星の輝く夜空で約束を

私はet キャバクラで働いている

私の目の中には生まれた時から 星が一つある

目の中に星があるものはキャバ嬢やホストとして働かされる

決まった職業しか働けない

私もその一人

もうこんな生活は慣れた

けれど私は一度でいいから

普通の人の暮らしをしてみたい

勉強して

働いて

自分がしてみたい選択肢を選びたい

そんな叶わない夢があった

いつも通り帰っていたところだ

ふと誰かが泣いている声が聞こえた

声が聞こえる方に向かってみると 男の人がベンチに座っていた

そう呟いていた

帽子を深く被っており目は見え なかった

でも私と同じで何かを我慢している

という事は何故か分かった

私は心配になり男の人に声をかけた

男の人は目元を急いで拭いていた

私は無理して笑っているようにしか見えた

いや、そうとしか 言えなかった

作り笑顔

今まで数えきれないほど見てきた

ニコッと貼り付けた表情

ある程度の人は気づかない

でも私には分かる

だって昔あんな事があったんだから

気付けるようになってしまった

また″あんな事″にならない為に

後悔しないように

思った事をはっきりと言う事にした

ほら図星

そんな事言って本当は救って 欲しいんでしょ？

また綺麗事を並べる

でも嘘のことでも

思ってない事でも

こんなに簡単に人を救えるんだ