『意外な甘い恋』
第3話
スタート
あの後、俺はビビりながらお風呂に入り何とか生還した
ホラーゲームをやっているような感覚だった
うり
俺は女が作った料理を食べている
最初は毒でも入ってるんじゃないか?と思ったが、女が察したのか目の前で俺の前に出した料理を食べて毒は入ってないと証明した。
俺は渋々料理に手を出し美味しいと声に出すと女は満足して隣の部屋へと行ってしまった
うり
食べ終わった俺は暇だった
机の上にある俺の好きな漫画はもう何十回も読みそろそろ飽きてきた
うり
そんな事を考えているとなにか落ちる音がした。
うり
女に渡されてからいつもつけてたネックレスが落ちた音だった
うり
最初は嘘だと思ってたんだ いや、思っていたかったんだ
最初からわかってた。 ネックレスには彼女の名前のイニシャルと俺の名前のイニシャルが書かれていた。
あれは世界に一つしかないのだから…
俺はネックレスを強く握りしめた
うり
うり
忘れたいのに忘れられない
あの女がどこか彼女に似ているから
あの、赤子を撫でるような手は俺の彼女の手にとても似ている。
優しく柔らかい声。安心する声。 ふっと香る女の匂い。 少し味が濃い女の料理。 そして、育ちのいい言葉遣い。
あ"ークソッ
脳では分かっているのにどうしても認めたくない
彼女を殺した女がどうにも
俺の彼女に似ている
うり
うり
うり
のあさんよぉ
その時だった
ピンポーン
この家のインターホンちゃんと機能してたんだな… 珍しいななんかネット注文でもしたのか?
「警察です。ドアを開けてください」
うり
警察…?
そう言えば女は指名手配されている殺人犯だ。
そんな女の家に警察が来てもおかしくは無い
女が捕まれば…俺は…助かる?
俺の行動は早かった。 頭で理解した瞬間大声で叫ぼうとした
うり
俺は咄嗟に口を閉じた。
俺がここで助けを呼んだら女は捕まる
捕まる?
女が捕まったら本当に俺の彼女は
死んでしまう…?
いや、そんな事ない 俺の彼女は本当に死んだんだ
女が彼女に似てるからと言って女が彼女なわけないんだ
うり
もし、ここで俺が助けを呼ばなかったら
俺は一生ここで女と居られる…?
彼女に似てる料理を食べたり 彼女に似てる手で撫でられたり 彼女に似てる匂いが香ったり 彼女に似てる声で喋ったり 彼女に…彼女に!!!
カノジョトイッショニイラレル?
俺は口に手を当て物音を出さずにずっと立っていた
そうすると警察は留守と思ったのか諦めてどっかへ行った
俺は女にしか繋がらない電話機をとり女に掛けた
女が何かあったら教えてくださいと言って置いていった電話だ。
プルルルプルルル
ガチャッ
「うりさん?どうかしましたか?」
うり
のあ︎…♡///
♡300
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
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