霊
『贖罪』(しょくざい) 人の努力を笑ったこと 自分は努力しなかったこと 大切なとき手を抜いたこと 最後の最後で諦めたこと 弱ってるとき無理をしたこと 強がりを偉いと勘違いしたこと 人の弱さを受け入れなかったこと 人を自分と同じだと思ったこと 泣きたいときに我慢したこと 自分の心をいじめたこと 身近な人を悲しませたこと 大切な人を傷つけたこと 嫌いなものを突っぱねたこと 好きなものをごまかしたこと 周りに合わせて愛想笑いしたこと 好き嫌いだけで動いたこと 群れるのは弱いと決めつけたこと 孤独を選んだ気になっていたこと 好いてくれる人を大事にしなかったこと 悪意ばかり拾ってしまったこと 生きることを頭で考えたこと なんでも理由をつけたがったこと 自分の心に素直にならなかったこと 差し出された手を振り払ったこと ごめんなさいを言わなかったこと ごめんなさいを簡単に言ったこと ありがとうを言わなかったこと ありがとうを勝手に期待したこと 愛されているのを自覚しなかったこと 特別を当たり前と思ったこと 生まれてきたことを後悔したこと 抱えきれないものを背負おうとしたこと ああ 今日も少しずつ生きていこう
時殺』(ときさつ) (貴方は知っているか 大事な人が本当に思う事を 貴方が差し伸べる手が どれだけの力を持つのかを 死ねば良いんだ また救えなかった 街の喧騒に 泣き声が混じる 今日も何十人もの人が 自ら命を絶っている) 気分はどう? ナイフ押し付けて 死ぬんだもう 今を生きてらんねんだ 僕は君を 救う力は無いけど 君の手を 掴んで離したく無いんだ そうかい 一切分かんないよ 私のことなんて 君は知らないだろう 正しい言葉なんて 言えもしないくせに 人は欲望を前に 涙すると思うかい 間違った言葉でも 君を助けてみせるよ 落ちる涙を 濡れる頬を 笑う奴が 今を謳歌しているんだ 悪に気付け 明日を築け 生きる道を 見つけ出すんだ さぁ行こう この世の最前列へ この日々を 変えて見せようじゃないか (過去9年間 2012-2020 15-39歳における 最多死因 自殺) 自殺の意思は加速度を持っている 抵抗など意味の無い程大きな加速度を 一度加速が始まれば 自分の力では止まれない 一旦考え直さないか 君には 死んでほしく無いんだ 貴方のエゴを押し付けないで このまま生きて 苦しめっていうの? 君が苦しまない道を 必ず 見つけるから 綺麗事ばかり言う 偽善者ね 僕は / 何も ただ / 分かってない 君に / くせに 僕は悔しいんだ 君が失われる この世界が だから何なのよ 死ぬ時くらい 自由にさせてよ 僕には 君が 必要なんだ だから なんだっていうの だから / もう 僕は / いいから 諦めない / 構わないで) 綺麗事だなんて 僕も分かっているんだ ならもう手遅れだって 君なら分かるだろう でも希望を捨てる事が 人の定めなのか そうするしかないんだ 僕はそう思わないよ (君も本当はそう思っているんだろ?) 汚(けが)れた言葉で 描かれた世界は きっと君の事を 助けはしないだろう いずれ分かるんだ 見つけ出すんだ 世界が君を殺す その時までに これは貴方を救うための曲であり 歌うよ君が生きると決める その時まで (貴方の力が必要だ 綺麗事でもなんでもない 貴方が差し伸べるその手がどれほどの力を持つのか 私は知っている 綺麗事でも良い 私は 見知らぬ誰か 君の生きる選択を 決して諦めない)