くぁら
くぁら
くぁら
くぁら
くぁら
くぁら
ミーンミーン
蝉の声が頭に響く
その声を聴いて一層熱く感じる
あぁ…夏が来た
そう思える
夏が早く終わらないかなという願いと
夏がまだ続いてほしいという曖昧な願い
これは夏に起きた少し不思議な思い出
その時はいつもより少し早くに起きた
青
起きたときからの部屋の温度と外から聞こえる蝉の声
まだ寝たいリモコンを手探りで探してボタンを押す
ポチッ
ウィーン
まだつけたばかりで熱いはずなのにこの音を聞くだけで少しだけ涼しくなる
青
誰も部屋にいないけど報告だけする
そのまま自分は夢に墜ちた
青
何分?何時間寝たのだろうか
前起きたときより随分涼しくなった部屋を少し嬉しく思う
そこで自分の机に違和感を覚えた
青
わざわざ気になるがために重い体を起こして伸びをした
青
見覚えのない不思議な時計
執事とかが持ってそうな____
青
パカッ
針は今も動いている
青
カチッ
スマホをつけるとまだ午前10時
青
時間ともう一つ変なのを見つけた
長針は1を指し短針は7を指している
これだけは普通なのだろう
秒針がどうも動いてない
青
壊れてると思ったが懐中時計の直し方なんてそんなの知らない
まずは朝食をとってからだ
パタン
懐中時計を閉じて机に置き部屋を出た
青
部屋の冷房を消してない事を今さら気づいた
朝食とった後でいいか
青
青
母が作ってくれたスープと焼かれていたトースト
母の焼くトーストは毎回少し焦げている
別に嫌というわけでもないし直してほしいわけでもない
青
青
青
トーストを口につめスープも口に入れ思いっきり飲み込む
青
あんまり租借してないこともあって喉仏らへんが少し痛い
青
それよりあの懐中時計が気になって皿を置いてすぐ自室に戻った
青
誰からももらった記憶はない
そして友達を家に連れてきた記憶もない
青
でもその考えはすぐ消えた
俺の部屋には鍵がついてあり自室にいるときは毎回閉めている
青
窓はそもそも開けることはない
そして数週間前から夏休み
昨日母の願いで散歩に行ったがその時は何も持って行かなかった
ましてや持ってきてもいない
青
まずは冷房の温度を下げるところから始まりそうだ
夜中ごろ母に夕食と呼ばれ下に降りた
青
青
青母
青母
青
一尾聞いておこう
青母
青
青母
青
青母
青
青母
青
母の反応はいつもと異なっていた
その瞳は少し闇を孕んだように見えたのは気のせいだろうか
青
青母
この懐中時計はだれが持って来たのだろうか
キラッ
天井の光が懐中時計に反射してきらきら光る
そのきらきら光る反面影の所は少しおぞましく思う程闇がある
これはいつか使うときがあるのだろうかと懐中時計を近くの机に置き寝た
くぁら
くぁら
くぁら
コメント
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真夜中のマリオネット…覚えた! 調べてみるねー! 物語の書き方が私の好みすぎる🫶