主
主
主
ラテ
シンクに向かって胃の中の異物を吐く
数時間前まで食べ物だった物
それを今、ドロドロに溶かして胃液と共に吐き出している
ラテ
ラテ
ラテ
ラテ
口の中に残る気持ち悪さも
胃液に焼かれて痛む喉も
私という存在を許してくれている
ラテ
疲れて、目を閉じる
瞼の裏側に景色が浮かび上がる
バシャン!
ラテ
モブ
モブ
モブ
モブ
ラテ
モブ
モブ
モブ
モブ
ラテ
モブ
モブ
モブ
ラテ
教科書も、体操服も、机の横に掛けてあったものが全て濡れている
・・・お弁当。お弁当も濡れている
ラテ
頑張って。頑張って作ったお弁当
ハンバーグも、玉子焼きも、すべてぐしゃぐしゃだ
震える手で口に運ぶ
ラテ
ラテ
嫌なことを思い出した
昔々、高校生の時におこったいじりだ
ラテ
ラテ
吐けば全て忘れられる…!
ラテ
その辺にあった菓子パンと駄菓子を詰め込む
焼けた喉に引っ掛かっていたい
食べ終わったら喉に指を突っ込む
ラテ
汚い音と共にまた吐き出す
ろくに消化されてない食べ物がシンクにベチャベチャと流れる
ラテ
ラテ
食べる
吐く
食べる
吐く
ずっとそれの繰り返し
ラテ
だらしなく開いた口から呻き声と胃液が漏れ出る
・・・ふと見ると吐いた胃液の中に赤が混じっていた
ラテ
許された
赤を見た瞬間にそう思った
ラテ
嬉しい
ゆるゆると口角が引き攣った
何もかもが私を祝福しているように感じた
やっと、やっとゆるされたのだ
ああ、とってもはっぴいだ
コメント
6件
コメントありがとうございます!さいっこーですね!(謎の上から目線) いま書いてるやつ出来たらちょっとずつ書いてみます!
これをウパさんが止めるとかいう続きを希望したいでs((殴