変態
変態
変態
月が上り辺りが暗くなる頃。
今度の戦の作戦を片手にある握り飯を食べながら考えていた。
吹雪
そう思いながら指で紙をなぞると、部屋の襖の方からトントンと音が聞こえた。
そちらを向くと、月明かりに照らされた影が襖を通して見えた。
自分よりも少し低い身長、風に靡く長い髪、巫女のような服の形。
そこにいる人物が誰なのかはすぐにわかった。
吹雪
吹雪
そういうと襖が少し開き、その隙間から逃若党の君主・北条時行が見えた。
吹雪
時行
そう言ってしどろもどろな言い方になりながら目を泳がせる我が君。
よく見たら尋常じゃないほどの汗をかいている。悪夢でも見たのだろうか。
吹雪
時行
私がそういうと我が君は目を光らせ、嬉しそうな顔をした。
あれから幾ら時間が経ったのだろうか。
少しだけ話すつもりだったが、思っていた以上に時間が過ぎていた。
それでも目の前にいる彼はまだまだ話す気でいるようだ。
吹雪
申し訳なくも思いながら外を指差しながらそう告げると、我が君は釣られて外を見た。
時行
我が君が驚くのも無理はない。
外は辺り一面真っ暗で、この部屋から漏れ出る光以外に灯りはない。
吹雪
時行
吹雪
時行
吹雪
時行
なぜか我が君は部屋に戻らない理由を探している。
もしかすると、戻りたくないのだろうか…?
吹雪
時行
吹雪
時行
予想は当たったようで我が君は糸がほぐれるように笑った。
時行
時行
そう言う我が君の横顔は悲しそうで、見ていると心が締め付けられるようだった
それが、耐えられなかった。
吹雪
「一緒に寝ますか?」
気づけばそう口を開いていた。
変態
変態
コメント
8件
吹雪よ……そんなイケメソ発言もちゅき
わぁお☆吹孤欲しい☆(んなもんありません)