変態
変態
変態
変態
変態
「一緒に寝ますか?」
時行
吹雪
吹雪殿にそう言われて、変な声をあげ固まってしまった。
時行
吹雪
おそるおそる聞いてみると、それ以外何があるのかと言いたげな顔で返事をされた。
それに加えて添い寝をすることの利点なども並べられた。そういう訳ではないのだが…。
添い寝、添い寝かぁ…。
いや、別に嫌というわけではない。むしろしたい。
でも私は今吹雪殿に恋心を抱いている。
もし!万が一の場合!へっ、変なことをしてしまったら顔向けできないというか…。
だが吹雪殿と添い寝ができるという滅多にない機会を易々と逃すわけにも…。
理性と欲が戦っている。腕を組み悩んでいたら吹雪殿が口を開いた。
吹雪
時行
吹雪
吹雪は私の勢いに一瞬驚いた顔をしたが、すぐに嬉しそうな顔をして、押し入れの戸を開き布団を取り出した。
時行
時行
吹雪
時行
もともと一人用の布団なので二人で、しかも男で寝るとなると狭くなると思っていた。
だが案外すんなりと入った。我が君は筋肉がないからな…。
吹雪
時行
吹雪
そう聞くと真後ろにある体がびくりと震えた。
時行
そう言って口籠る我が君。
吹雪
吹雪
時行
時行
頑なに顔を見せようとしない我が君。何か隠したいことでもあるのだろうか。
時行
我が君は自分が口を開くよりも先に会話を終わらせてしまった。
吹雪
時行
吹雪殿におやすみと言い数刻経った。
だが
時行
よくよく考えたら想い人と同じ布団で眠れるわけがない!
むしろ緊張して汗かいてきた。
吹雪殿の様子が気になり耳をすませば、規則正しい寝息が聞こえてきた。
時行
まあ、よく考えたらそうか。
吹雪殿からしたら自分は君主という存在。そして男、意識することなどないだろう。
わかりきっていることなのに、それが悔しくて、苦しい。
時行
考えているとどんどん暗闇へ堕ちていくような気分になる。
時行
私が吹雪殿の部屋へ来た理由は、悪夢を見たからだと吹雪殿には伝えている。
詳細は伝えていない。だって、言えるはずない。
吹雪殿が恋人を作り、自分から離れていく夢を見たなんて。
恋人でもないのに、醜い独占欲だと自分を嗤う。
思い出すと涙が出てきた。恋とはこんなに苦しいものなのか。
時行
暗く静かな部屋に、鼻水を啜る音と嗚咽が響く。
誰かに見られている訳ではないのに、手と袖で顔を覆う。
時行
そう思っても涙は一向に止まらない。吹雪殿が起きてしまうかもしれないのに。
吹雪
後ろから声がした。吹雪殿の声だ。
変態
変態
変態
変態
変態
変態
変態
コメント
2件
吹雪……ちゅk(((((殴殴殴(n回目)