えっと...聞こえてます?私の声
受話器だから少し音質悪いんですよねぇ...
先程教えた通り、「もしもし」は「申します申します」という略だったんです。
私さっき間違えて"アノ世"に繋がるほうほうであなたに電話をかけてしまいました。
もし最後の言葉が聞こえていたら....
ね?
どうやって"アノ世"に繋げられるのかは、これからわかりますよ。
では、また。
プツン
?
?
最近、同じ夢を繰り返し見る。
昔の記憶がそのままフラッシュバックのように蘇る感覚。
あの一瞬しか夢ではでてこないけど
凄く鮮明に記憶の中から出てくる。
20__年、季節は冬。
何月何日かは覚えてないけど
めずらしく雪が降っている日だったのは覚えている。
今なら思い出せそうな気がする。
確か、じゅう....
ジリリリリリリ
この音...どこかで.....
でももうおばあちゃんは亡くなってるはずじゃ...
家族は僕以外全員亡くなった。
父は事故死、
母は病死。
僕が10歳の時に両親が死んだ。
父方の祖父母はとっくの昔に死んでた
母の方は昔、おじいちゃんと離婚してお母さんは女手一つで育てられたらしい。
なので僕は母方の祖母に引き取ってもらった。
詳しく言えば''僕達は"だ。
僕にはお兄ちゃんがいた。
?
?
?
?
?
?
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃんは霊媒師のような職業をやっていた。
おばあちゃんは死んだ人の声を今では古い黒電話で聞き取ることができる
昔からの血筋のようなものらしい。
でも母にはそのような力は無かった。
僕にも兄にも力がなかった。
でも何故か...
ジリリリリ
ガチャッ
「あ、繋がった〜」
「ほんとにあの言葉で繋がるんだ」
「も死も死」
この言葉を発したのは無意識だった。
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