兄♡恋

私は制服に着替えて、2階の洗面所に向かった。 進藤家は2階建てで、2階には私と海兄の部屋がある。 正兄と桐兄の部屋は1階だ。 そして、洗面所も1階と2階2ヶ所あった。 鏡に向かうと、前髪を留めて顔を洗う。 そして、化粧水、乳液、ファンデーションを薄ーく付け、クリアマスカラ、チーク、リップグロス… そして、最後に髪の毛をポニーテールにまとめた。

鏡の中の自分に向かって確認するように言う。 今日は特別な日なのだ。

桐兄の声がして私は1階に降りていった。

正兄が英字新聞に目を通しながら、そう挨拶した。

私は中庭のバスケゴールに向かって華麗にシュートを決める海兄を呼んだ。

さらに海兄はシュートを決める。 そして、やっと、正兄、桐兄、海兄、私の四人が揃い、テーブル席に着いた。

今日のメニューはオムレツと生ハムのサラダ、それからパンとコーンスープだった。 基本的には朝は洋食だ。

桐兄が何かに気づいたように私をまじまじと見る。

正兄まで私を見つめてくる。

私は勢いよくそう答えて、コーンスープを飲み干して学校へ走った。