千年後にはもういない

ママだ～いすき

うふふ、ありがとう

ママも

大好きよ

ママはその言葉を最後に何処かへ消えた

千年後にはもういない プロローグ

パパ、ママはどこへ行ったの？

ママは旅に出たんだ

どうして？

ママはいつか歌手になるために

かしゅ？

お歌を歌う人だよ

それは私が5歳のときに起きたことだった

私が保育園に行っている間にママが消えた

買い物でも行ったんだと思ってパパに保育園であったことを話していた

だけど

ママは

帰って来なかった

おかしいとわかっていてもあの頃の自分には何もできたかった

パパは何も言わない

どうして？

どうして教えてくれないの？

ママはどうなるの？

ママはほんとに歌手になるの？

本当に??これを信じてしまってもいいの？

何を考えても無駄だった

私はママが居なくなってから変わった

本を好きになった

6歳の頃小説に、興味をもった

7歳の頃勉強に、励もうと思った

8歳の頃に、大きな病気にかかった

9歳の頃に、目標ができた

10歳の頃に、外を好きになれた

11歳の頃に、12歳に向けて勉強した

12歳の頃に、沢山の初めてを体験した

13歳の頃に、学年トップになった

14歳の今

学年トップを維持したまま9歳の頃にできた目標を改めて理解しそれに向けて頑張っている

その子の名前は

海荊棘琴音(うみはらことね