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とってもながいです。 時間のある方、ぜひみてください
亮 17 春瑠 17
死ネタ注意
亮
俺は 夏なんか大嫌い
??
明確な理由はわからない
ただただ 暑苦しくて
蝉の声がうるさくて ……とにかく、
亮
これで、18回目の夏だった
7月になって、 基本的に熱くなってきた頃
俺は、いつも通りの日常を過ごす
これで、17回目の夏。
モブ
亮
モブ
…あぁ こいつは夏が似合うな
明るくて、 楽しそうで
夏が好きで 太陽みたいなやつ
俺とは真逆で、 キラキラ輝いてる
亮
モブ
亮
モブ
亮
モブ
モブ
亮
亮
モブ
恋。 恋か、、
俺には無縁の話 女嫌いだし
みんながいいって言ってくれる この顔ですら
理不尽な理由で出ていった 父親の顔そっくり。
自分のこと愛せないやつに、 恋なんてできるんだろうか
モブ
亮
帰り道 蝉のうるさい鳴き声を聞きながら俺は帰る
暑くて、垂れてくる汗を拭いて 俺は道を進む
??
亮
??
??
亮
??
その少年は全力で走り去っていった。
亮
なんだったんだろう…
モブ
??
亮
その少年は 太陽に照らされながら 明るい全力の笑顔で俺に手を振った
亮
母さん
亮
母さん
亮
母さん
母さん
母さん
母さん
亮
母さん
母親は、 5年前
父親が不倫して 家を出て行ってからおかしくなった
成長するにつれ 父親に顔が似ていく俺をみて 母さんは憎んだ
そうだ。 あの日もちょうど夏だった
母さんと父さんの怒鳴り合う声 物がぶつかる音が
蝉の声にかき消されるような
暑い、暑い。 真夏日だった。
亮
モブ
亮
モブ
亮
モブ
モブ
モブ
亮
モブ
モブ
亮
モブ
女になんか興味ない
それより、昨日会った少年が気になって
そのことを思い浮かべる 彼は一体誰だったんだろう
モブ
モブ
モブ
みんな“春瑠” “春瑠”って そんなに可愛いのか?
別に、可愛い女なんてどこにでもいるだろ
??
亮
聞き覚えのある声が 後ろから聞こえた
??
??
振り向くと 昨日の“あの子”がいた。
亮
??
??
春瑠
亮
春瑠って女じゃなかったのか… 昨日のあの笑顔の可愛い少年だってことにびっくりして固まった
春瑠
亮
春瑠
春瑠
亮
春瑠
亮
春瑠
春瑠
亮
キラキラした可愛いあの笑顔 惹きつけられるようなふわふわした話し方 綺麗だと思った
モブ
亮
モブ
亮
亮
それから、俺は ここで手放したらダメなような気がして 君の元へかけて行った
亮
春瑠
亮
春瑠
亮
春瑠
亮
春瑠
春瑠
亮
春瑠
可愛い、愛おしい。 初めて思う感情
春瑠
春瑠
亮
それからしばらくして、 春瑠に告白された
他の誰かとは違う感じがして、 あっさりOKした
そのときの春瑠の笑顔は 今でも絶対に忘れない
真夏の蝉が鳴く声が響く中で、 俺は春瑠を抱きしめた
春瑠は俺の彼女になって 本当に愛おしかった
明るくキラキラした 可愛い笑顔 太陽みたいな存在
あぁ、幸せだな 春瑠がいるから、
暑苦しくてうるさい夏も 好きになれた
春瑠
春瑠
亮
春瑠
春瑠
亮
春瑠と出会って、 世界が変わって
みんなに「変わったね」と 言われるようになった
付き合ったことを公開していないせいか 俺に声をかけてくれる女子が多くなった
でもふと思った みんな、俺の顔しか見ていないということ 春瑠だってそうだったんじゃないか、
亮
春瑠
亮
春瑠
亮
亮
春瑠
春瑠
俺には春瑠しかいない 人生で初めて自分を肯定された感じがした
一生守っていきたい 大切にして、ずっとそばにいたい それくらい愛していて、幸せだった
あの時までは。
その日は部活が長引いて 春瑠と一緒に帰れなかった
モブ
亮
モブ
モブ
亮
モブ
モブ
モブ
亮
モブ
モブ
亮
あの道は、 よく、春瑠と帰る道だった。
亮
亮
モブ
俺は涙を流しながら必死に走った
轢かれたのは、 春瑠じゃありませんように どうか、俺からもう何も奪わないで…
亮
そして俺は 暑い、暑い
春瑠と出会った時と変わらず 蝉の声がうるさく鳴り響く日に
亮
俺の光 大切な人を亡くした。
その後のことはよく覚えてない
いつの間にか 大好きだった君が もうこの世にいなくて
形すら、残っていなかった
亮
涙がいつまでたっても止まらなかった
俺の唯一の生きがいで 大好きだった彼女
なぁ、春瑠…? 俺は、どう生きたらいいッ?
あれから1年が経った
今だに君の声が 幻聴が聞こえる
俺はそんな幻聴の君と 会話をしていた
春瑠
亮
夏なんか 暑くてうるさくて、 本当に嫌いだ。
春瑠
亮
明確な理由が、やっと思い出せた 暑いとか、あの蝉の声がうるさいからとか
親が離婚したからとかじゃない 君がいなくなってからだったんだ。
あの時君に出会った時 告白された時、
大好きだった君が この世を去った時
この夏のせいで全てを思い出すから 君のおかげで、好きになりかけたのに
君のせいで、 今は本当に大嫌いだ
これで18回目の夏 全てを終わりにして、この夏から消える
俺は 蝉がうるさく鳴く声と一緒に 静かに飛び降りた
ランキングのれたらいーな
♡100