かえではスキルス性ガンを患う高校三年生。高校三年生の秋。彼女は激しい腹痛を訴え、運ばれた。その時にはステージ4まで進行。余命は残り3ヶ月と診断。学校を辞める事となり、最後まで卒業出来なかった悔しさ、死ぬ怖さから、病室に引きこもりがちに。そんな時に、ある子に出会った。
かえで
かえで
かえで
入院してからは、ずっとこんな調子で泣いていた。痛みを抑えることしか出来ず、日々痛みに耐える日々。
医者
かえで
かえで
医者
医者
チクッ
かえで
医者
医者
かえで
かえで
医者
医者
かえで
医者
かえで
医者
かえで
医者
医者
かえで
医者
かえで
腹痛は薬によって少しは抑えられていた。でも心は雨のまんまだ。医者はかえでの気分転換のために、緩和ケアをおやすみし、かえでの好きなことをさせた。
かえでの好きな事。それは
歌
かえでは歌が大好き。その実力は凄い。高校卒業したら、アーティストになる予定だったぐらい。だから、今日は歌わせてあげた。
医者
かえで
医者
かえで
医者
かえで
医者
医者
かえで
医者
かえで
10分後
かえで
かえで
かえで
医者
医者
かえで
医者
かえで
医者
医者
医者
かえで
医者
医者
医者
かえで
医者
かえで
医者
医者
医者
かえで
医者
かえで
医者
かえで
医者
医者
かえで
美咲
美咲
美咲
美咲
美咲
医者
美咲
医者
美咲
医者
医者
医者
かえで
美咲
美咲
かえで
美咲
かえで
美咲
かえで
美咲
かえでが美咲に出会ったことで、かえでに好影響を及ぼした。美咲の入院は1ヶ月だけだった。しかし、退院してもかえでの見舞いにき、治療のサポートや、精神面のサポートをしていた。美咲と笑ったり、歌ったり話したり。美咲に出会った事でかえでの顔には、段々笑顔が増えた。
しかし、それとは裏腹に病気の進行は早く、かえではついに立ち上がれなくなった。もうこの後の人生、長くないのだろう。でも、美咲は笑顔でかえでに話しかけていた。
かえでは酸素マスクなしには、生きられなくなった。
かえで
美咲
かえで
美咲
かえで
美咲
かえでの呼吸が早くなり始めた。いよいよその時が来たのかもしれない。かえでは苦しそうだ。美咲はかえでの手を握った。
かえでが美咲の手を握り返した。
かえでは美咲の方を向きしずかに言った。
ありがとう。
その瞬間
かえでは目を閉じた。
かえでの病室には、美咲の泣き声と、0の数字を示した心電図の音が鳴り響いていた。
美咲はかえでの頬をずっと撫でていた。
たった2ヶ月だったが、かえでにとって美咲は最期の親友だ。
葬式の時。かえでの棺桶に入れられた美咲からの手紙には、こう書かれていた。
かえで。ありがとう。大好きだよ。
コメント
1件
感動しました😭面白かったです!