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とまと
とまと
とまと
とまと
とまと
とまと
没世界。 それは、勇者になれなかった者たちが集う場所。
没世界。それは、 もともと勇者だった者たちが 集う場所。
没世界。それは、 勇気ある勇者たちの 華々しい没舞台である。
???
A
???
???
この僕、一葉緋彗は毎日のように 学校でいじめられている。
A
殴られ、蹴られて血反吐を吐く毎日。
A
???
ボコッ
???
もう嫌になる。
いっその事、死んでしまったほうが 楽なんじゃないかと考える。
でも……
緋彗
琥珀
琥珀
妹の琥珀が、俺の生きがいだった。
緋彗
琥珀
琥珀
緋彗
緋彗
琥珀
.
.
.
.
いただきまーす
緋彗
琥珀
僕たちの間に親はいない。
父も母も、俺たちを置いて別々の 不倫相手とこの家を出ていってしまった。
裕福とはとても言えないけれど、 僕たちは幸せに暮らしていた。
はずだった。
夏の事だった。
やけにうるさかった蝉の声を今でも覚えている。
そして、聞き覚えのあるあの憎らしい声も。
血と芳香剤の混ざる匂いも。
全てが不快に感じて吐きそうだった。
緋彗
図書館からの帰りにやけに嫌な予感がして
僕は直感で僕と琥珀の家に 走って向かった。
琥珀
緋彗
そこには、血だらけの妹がいた。
僕は、唯一の生きがいをこの瞬間、失った。
A
緋彗
A
緋彗
A
A
A
そんな事を言われて、激しい怒りと殺意に耐えられなかった。
気づいたら、僕は……
緋彗
Aを殺していた。
罪悪感はまるで感じられなかった。
それからの事はよく覚えていない。
より一層血の香りが強くなっていた。
その場にいる皆傷だらけで、僕だけが生きている。
その事実にどうしようも無い気持ちになって、 もうどうでも良くなった。
僕は自身の心臓を突き刺して自殺した。
緋彗
こんな遺言、死んでも嫌だった。
……僕もAも、死んだ方がいい没人間だったんだ。
緋彗
知らない世界だ。
緋彗
緋彗
???
緋彗
振り返ると、少し耳の尖った美少女が 走ってきていた。
???
緋彗
???
セルフィー
セルフィー
没世界さ!!
とまと
とまと
とまと
とまと