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何食べたい、から始まって 俺はなんでもいいよって言われて
なんでもいいなら僕も同じって 言ったら
ウンソク
ウォンビン
ウンソク
僕の場合誘われてそういうことになったら すぐ二人きりになる展開が多かった
相手がそれを望むから
ウンソクはそうじゃないのかも
お互い麺好きなことがわかって ちょっとだけうれしくなる
束の間の幸せでも
ラーメン食べてそのまま家に向かう いよいよだ 今までと違う緊張が走る
初めての時 こんな気持ちだった
ある意味初めてだし 緊張するのは当たり前かな
周りから見たら僕たちは ただの友達なんだろう
なのにこれから この人に抱かれる
不思議な感覚だった 今日初めて会った人 一晩限りの相手なんてそんなもんだろう
ああ、でも 一晩で済むのかな そんなに簡単なこと?
男女関係ならともかく 男同士でも 多少違いはあってもすることは同じ 逆にあっさりしてるかもしれない
頭の中でいろいろ考えたら止まらなくなる その背中が開くドアのその奥へ
ウンソク
入っていく
見た目はチャラ目のイケメン 家の中は予想外に質素
質素というか、整然というか 年の割に随分落ち着いてる
ウォンビン
ウンソク
ウォンビン
ウンソク
ウォンビン
ウンソク
キッチンもきれいに片づいてる、のか そもそも何もないのか
リビングも大きなソファに大きなテレビ テーブルの上には何も乗ってない
途中で買ったジュースをテーブルに置いて ウンソクはソファに腰掛ける
ウンソク
自分の隣をたたいて僕を呼ぶ
隣に腰掛けると 重みでウンソクに傾いた
そのまま肩を抱かれる 女になった気分だ
身を固くしていると顔が近付いてくる
ほおがほおに触れる寸前で止まって
ウンソク
耳に落ちる声が甘い
思わずそっぽ向いた 可愛いなんて、僕は男、だ
よくアントンにも言われるけど……ああ 僕はアントンのためにここにきたのに
本来の目的を見失いつつある
ウォンビン
ほおを指先でつんつんつつかれる
ウンソク
ウォンビン
咄嗟に顔を上げると 目の前にウンソクのきれいな顔があって
ウンソクは目を細めて微笑む
ウンソク
多少経験してきたはずの僕でも この人の甘さには勝てない気がした
ウォンビン
ウンソク
え、と思って ウンソクを見つめた直後 もう唇が重なってた
唇を軽く噛まれて 体が反応してしまう
余裕でかわすつもりがもう全然だめ
ヤバい、と思っていたのに キスはそれ以上されなくて
ちょっと拍子抜け
ウンソク
全然悪いと思ってない感じの 笑いながらの「ごめん」
なんかもう、悔しくて言ってしまった
ウォンビン
ウンソク
ウンソクは僕の挑発にのらない むしろ面白がってるみたい
それがまた腹立つ
ウンソク
まっすぐ見つめられて 恥ずかしくて目を逸らす
あっちを教えてもらうだけなら キスなんかいらないのに
ウォンビン
ウンソク
ウンソクは、ふふふ、と笑いながら
本気になっても知らないよ? って 冷たい目をして、僕を抱き寄せる