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おいミスってんぞ
ゆーりん
ゆーりん
ゆーりん
ゆーりん
『おやおや、わっためごぇお客様だな』
ゆーりん
ルキ
ゆーりん
ルキ
ゆーりん
ルキ
ルキ
ゆーりん
ゆーりん
ゆーりん
ゆーりん
ゆーりん
ルキ
アタシは今、特に行先も決めず電車に揺られている
移り変わる景色が、窓の外でキラキラと輝いていた
公園で遊び回る小学生、自由な服で出歩く人、ストリートライブをする人
全部全部、自分で選択して、皆自由に生きてる
アタシはそうじゃなかった
この世界は不平等だ
楽しい事も辛い事も、人の状況によってはどうとでも変わってしまう
アタシの人生は辛い事でいっぱいだった
だから、今まで知らなかった景色がどうしようもなく美しい
ルキ
...と思ってたけど
ルキ
電車に揺られてたら、そのまま寝過ごしてた
ルキ
とりあえず、終電も過ぎてどうしようもないのでホームを出ることにした
ルキ
外に出たのは良いものの、やっぱり知らない所
さっきの改札出た時に所持金を全部使い果たしたので、行くところもない
ルキ
昼頃から電車に揺られていて、朝から何も食べていないからお腹がすいた
普通に倒れそう
ルキ
ルキ
あてもなく彷徨っていたら、あるお店にたどり着いた
外には従業員募集、住み込みOKと書いてある張り紙を見つけた
ここしかない。そう思った私は、店の中に入る事にした
ギィィ、と音を立て扉が開いた
ガランとした店内で、綺麗な人がカウンターの奥で笑っていた
ルキ
ルキ
私は深々と頭を下げ、オーナーらしき人に懇願した
ルキ
ニコッと笑うと、私をカウンター前の席へと手招いた
席に座ると、オーナー?さんが飲み物を出してくれた
ルキ
そう言いながら、てきぱきとコーヒーを挽いている
だんだん、コーヒーの美味しそうな香りが広がってきた
ルキ
すぐにコーヒーを机に置いてくれた
ルキ
やっぱり、美味しい
ルキ
方言だろうか、ところどころ分からなかい所があったが、自己紹介というところだけは聞き取れたので離すことにした
ルキ
ルキ
ルキ
ルキ
ルキ
ルキ
ルキ
ルキ
ルキ
ルキ
ルキ
ルキ
ルキ
優しく笑みを溢すと、私を撫でてくれた
緊張の糸が切れて、泣きだしてしまった
所々何を言ってるのかよくわからなかったけど、私を慰めてくれているのは分かった
ルキ
ルキ
ヤヨイ
ヤヨイ
そう言って、私に手を差し伸べてくれた
ルキ
ヤヨイ
ヤヨイ
ルキ
そういうと、どこからか扇子を取り出して、口元を隠した
この人は、きっと私を肯定してくれると思う
きっと、私を受け入れてくれると思う
私が、空っぽじゃなくなったような気がした
ヤヨイさんを、信じてみたい
まだ、ヤヨイさんをよく知らないけど
ヤヨイさんの期待に、応えてみたい
これは、私の人生の序章にすぎないのだから
18年間の時を経て、ようやく、私の人生が始まった
ゆーりん
ゆーりん
ゆーりん
ゆーりん