『明日天気にな～あれ！』

【桃青】

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青心情

桃心情

ご覧のように最近彼女の 情緒が荒れ狂っている。

まるでこの天気のように…

勿論俺だってこの天気模様を 快く思っている訳では無い

出会って６年。 結婚して３年。

彼を１番傍で愛すと誓った。

彼の為になるのなら なんだって我慢できるから

それが俺の誓った愛

え？それだけ？

なんて言う訳も無いが 仕方が無い。

狂ったような異常気象

最初の頃は小雨だけだった。

小雨が５日程続いた頃

１日１日、雨が少しづつ 強まって行った。

３週間弱経つ頃には 風まで増し気温も下がった。

酷い真冬の気温に冷たい雨風 地獄のカウントダウンが スタートしていた。

気付けば３ヶ月、 東京の街を襲い続けている。

彼は元々偏頭痛もち。

低気圧のせいで 外に出ると頭痛が酷い青。

仕方がない、 天気が悪い。

青は悪くない、 誰も悪くない。

悪いのは空模様だけ。

天気模様に苦しむのは みんな一緒。

今日も今日でうちの彼女は 機嫌が悪いようです。

どうしてこうなった

シーツの洗濯がこの天気では まともにできない為 ラブホを利用し始めたこの頃。

最近の彼女は性欲まで 狂いだした。

元は週１程だったのも 今は週３で盛る。

なにかと壊れた世界。

そんなに今日の俺は 変だったのだろうか。

自分勝手な彼と過ごすのは まるで猫を飼ってるようで 俺は全く苦ではない。

それなのに自己肯定感が 落ちた暗い彼なんて嫌だ。

大前提だが俺は彼に 欲情をしない訳は無い。

結婚３年 倦怠期すら味わった事も無い

ってのに、、

え？

ん？

はい？

素っ気ない素振りでも 心配してくれていたみたい

うちの彼女を例えるなら

血を流してぶっ倒れようが 「大丈夫だから｣…

熱が出て寝込んでようが 「大した事無いから」…

そう返答するタイプだろうか。

ｶ"ｻｶﾞｻ…

ﾓｿ"ﾓｿﾞ…

ｶ"ｻｶﾞｻ…

ﾊﾞｯ、！

桃くんは起きてるけど 眠くて目は開けて無い状態

まるで朝起きられない時の 私のようですね。

ｶﾞｻｶﾞｻ…

ﾓｿ"ﾓｿﾞ…

落ち着かない様子の彼女

爆睡魔のこいつが 夜２回も起きるなんて 逆に心配。

否めない挙動不審感…。

ここまで来ると気になって気になって済まない俺

枕の裏側から出てきたのは…

使用感溢れる大量のティッシュ

暗くて見えず拭いてある物が 水なのか

はたまたプライバシー的に触れない方がいい系のやつなのか…

ま、いいかと思い ついでにトイレに行こうかな〜 と立ち上がる

ｺﾞﾄｯ

布団からなにかが落ちた

拾おうとかがむ、

ﾁｭ、ﾁｭｯ､ﾚﾛﾚﾛﾁｭ…、♡

眠れなかった

青とはどんな困難も 同性愛に対する苦難だって 乗り越えて来て

それは間違い無く青と２人だったから乗り越えられた壁

弱い部分も醜い姿も 晒して認めて生きて来た

誘った癖に俺を差し置いて 反対向いて寝るだぁ！？

俺との営みは断って １人でシて寝たんだぞ！？

ん～…

倦怠期？

いつかの将来来るのは分かってる。

分かってるつもりだったしそれは時の定めで決まっていて。

これが本当に倦怠期ならば ラブラブの時効って案外さっと 過ぎて行く物だったのか。

返答の無い独り言

布団にぐっと力を込めて

窓を閉めても微かに鳴る 雨風で窓が軋む音

全てが嫌になった気がした

雨風に濡れて 絶望に濡れて

この雨風に巻き込まれて 遭難したら 青は心配するかな。

そんな思考なんて愚かで馬鹿か。

弱まらない雨

彼の背中を抱き締めるのは ぐっと堪えてた

堪えろと、そうしろ、 と本能が言った気がした。

翌朝俺は全身に伝わる 重量感で目を覚ました

眩しさを遮るようゆっく～り 目を緩めると顔にぼすっ！ となにかが突進

そして突然耳元響くモーニングコール

てっきりもっと距離取られると思っていた。

なんならいつもより元気な 青に動揺するレベル

ﾋﾔｯ（後ろから首に）

ｷﾞｭ…ﾁｭ、（首筋）

てっきり拒否もしくは 反抗されると思ったものの 満更でも無さそうな彼女。

たまには王子様になってやるから

一生俺のお姫様でいて欲しい。

イチャイチャはカットだよ😉

【 風呂上がり】

もの寂しそうな返事をした後 彼は俺に弱く抱き添えた

目を覚ませば変化も変哲も無い 慣れた会話に大好きな日常。

昨夜は夢だったのか。

お互い疲れていただけなのか。

もしや幻か。

幻覚か幻聴か。

腕の中でそっと夜を越える 寝顔が間違い無く いつも通りだと語った。

昨夜は夢だ。

幻だ。

この雨に混じって滲んで きっとすぐ夢か現実かなんて 分からなくなる

なんとも都合が良くて丁度いい

彼は俺の腰に回していた手を そっと外し俺の首筋を撫でた

俺の事を見る鋭い目

俺の首筋に爪を若干刺して

なんだか彼に牙でも見える気がした

狼のように恐く美しい彼。

すると彼は１度ゆっくり目を閉じた

俺の首筋に刺さる爪が緩んで

彼はそっと目を開けた

目を開けたが矢先彼が いつに無く寂しそうな目をした

まるで狼が人情に触れ 我を取り戻したような姿。

大丈夫？

１人狼に声を掛けた。

返事は無かった

寂しそうに目を垂らして

ただじっと俺をみつめた。

そっと独りぼっちの狼を撫でた

少し髪が乱れ 彼は俺から目を離さない。

仲間のさよならを見届ける、

まるでそんな顔をしていた。

微かに声を出した。

その顔には強ばった牙は無く 子犬を愛でるようだった。

平仮名の多い句読点の無い 真っ直ぐな文章

初めから青は大丈夫なんかじゃ無かったんだ。

俺に襲って欲しかった 俺に沢山甘えたかった

それが彼の願望だったらしい。

彼は随分奥手でずるくって 都合が良くて…

そして随分可愛らしい。

ぐい

ぐっと抱き着く彼を突き放し

彼の腕にキスをしながら 目を合わせて押し倒した

瞬き多めの泳いだ目で 俺を見つめた彼女。

真っ赤なほっぺがなににも 勝らず愛らしい。

ｽﾞﾝ、ｯ！

結合部分をじっとみつめて

青の中に俺が届いてて

俺ので青の全てが埋もれてる。

当然だけど幸せだ。

（事後）

翌朝俺はとにかく眩しいようで暖かい部屋で目を覚ました。

部屋は全開のカーテン

降り注ぐ朝日

そして 窓から１面青く染った空

彼の明るい声に日光でいつもより可愛く見えた笑顔。

ここは夢か幻か。

頭を下げた彼女。

いいんだよ、

そう返すと彼女は言った。

きっと今頃日本に住む 約１億人が幸せだろう。

１億人の２人は俺ら。

きっと１億人の中で １番幸せ者は俺。

なんて証拠は無いけどさ、 思うのなんて自由だから、

１億人で１番幸せ者は俺。

下半身裸の桃氏

雨の生活が苦では無かったと 言えば嘘になる。

ただ彼が同じ屋根の下、 いてくれるのならば幸せだ。

３ヶ月半ぶりの快晴

青空の下 心地良い風が颯爽と吹く。

まるで映画の中にいる、 そんな心地がした。

あ～した天気にな～あれ！！

青空に靴が２つ飛び上がった。

１つは黒の少し大きめの靴

もう１つは紺色の少し小さめの靴

例え落ちた向きがなんだろうと、

明日は晴れる

２人の上は青空がよく似合う。

彼のそばならば必ず晴れる。

明日は晴れだ。

絶対だ。

明日も晴れで２人でまた 青空の下を歩こうよ。

仮に明日が雨になったらどうするのかって…

相合傘してお家デートだね。

彼がいれば晴れる

雨でも晴れる

全てが晴れる。

絶対だ。

２人の愛も絶対だ。

【おまけ】

（飛ばした靴のその後の行方…）

ﾁｬﾎﾟﾝ…

見事に水溜まりに落ちちゃったお２人さんの靴

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お元気ですか皆様～📣！

私は最近ウーパールーパーを育て始めました😉

勿論ゲームですが👊

ちなみに名前はタツオです。

最近は晴れが多くて嬉しいな～とよく思うので書いてみました。

いつか質問コーナーしてみたいんですよね🤔

なにかあればどうぞ

そういえば「ラブラブ」 って死後らしいですね🫤

衝撃に駆られてます😮‍💨

あ、以上です

ご覧頂きありがとうございました🥰