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ポピプレ小話置き場(恋愛中心)(別世界線/AU)

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第3話 - 嫉妬に狂う【エリオット×プロトタイプ】

15

2023年08月09日

#Poppy Playtime

#ポピープレイタイム

#ポッピープレイタイム

#恋愛

Fluid/傘立て

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いつからだろうか、

私が彼を狂うほどに信仰していたのは,

嫉妬に狂うくらいに愛していたのは。

プロトタイプ

エリオット。

エリオット

ああ、なんだ？

プロトタイプ

なぜ私が他の被検体達から『天使』と呼ばれるのかが全くわからないのだが。

エリオット

君がそう呼ばれるほどに良いことをしたからじゃないかい？

プロトタイプ

言っておくが、

プロトタイプ

私を信仰するのは君だけでいい。

その言葉が私の胸に刺さった。

エリオット

ハハっ、それはなぜだい？

プロトタイプ

君には嫉妬に狂ってほしくないからな。

一瞬心臓が跳ねた。

なぜ知っている？

エリオット

私がいつ嫉妬に狂ったと？

プロトタイプ

あの時だってそうだったじゃないか___

プロトタイプ

ブギーが私のことを『天使』と呼んだあの日を覚えているかい？

ああ…あの日か…

エリオット

ハハっ、覚えているに決まっているだろう__

プロトタイプ

あの時は楽しませてもらったよ、エル。

プロトタイプ

君の嫉妬は随分と根深いようだな。

エリオット

……っ

彼は笑いながら言った。

私はその声により一層惹きつけられた。

エリオット

…それはどうも、君は私のことをよく見ているのだね。

彼は見抜いているのだろう。

身を焦がすほどの信仰心と、吐き気がするほどの愛を。

ブギーボット

プロトタイプ様！

プロトタイプ

ブギー。いつも言ってるだろう、「様」はいらないと。

ブギーボット

ごめんなさい、でも貴方は天使みたいな人だから…

プロトタイプ

そうか？

ブギーボット

少なくとも僕にとってはそうなんだよ！！

プロトタイプ

ハハ、嬉しいよ_______…ん？

私は遠くから視線を感じた。エリオットの視線だ。

私たちの方を睨んでいる。

エリオットは何も言葉を発さなかった。

ブギーボット

…社長、なんだか怖い顔してるね。

エリオットは今度は私のことを睨んでいた。

『私だけがお前を天使だと呼べる』とでも言いたげな目で。

プロトタイプ

……ッ

ああ、その目が私を楽しませる。

ブギーボット

プロトタイプ…社長はもしかして、嫉妬しているのかな…？

プロトタイプ

ハハ、まさにその通りだ。

ブギーボット

目が笑ってるけど…貴方は楽しいの…？

プロトタイプ

あぁ、楽しいよ。

彼の目からは嫉妬と狂った愛しか感じられない。

ブギーボット

社長は貴方を愛しているの？

プロトタイプ

じゃなきゃ嫉妬はできない。愛しているからこそできるんだ。

ブギーボット

だよね。

ブギーボット

…でも、愛って時々怖いんだね。

プロトタイプ

ハハっ、確かにそうだな。

プロトタイプ

だが、私はそんな彼の愛を見るのが楽しくてな。

ブギーボット

プロトタイプは社長のことが好きなの？

プロトタイプ

ハハ……

プロトタイプ

あんな目を見たらもっと愛してしまうに決まっているじゃないか…！

ブギーボット

…よくわかんないけど、とりあえず社長の事が好きなんだね。

プロトタイプ

ああ、そうだ。

プロトタイプ

まあ、彼は私を信仰することに夢中で、

プロトタイプ

私の気持ちに気づくはずもないのだろうがな。

私はエリオットの方を見た。

睨む視線に呼応するように彼を見つめ返した。

まるで私の愛を彼に見せるように。