翌朝
重い足腰を持ち上げ猫背の状態で登校
もうすっかり冬か、あと5ヶ月ほどで中卒
早いもんだ
じゃぱぱ
のあ
じゃぱぱ
上靴を片手に宙へ持ち上げたまま釣り眉になりながら汗を垂らす
のあ
じゃぱぱ
ばっとこちらに目をやり大きな瞳をさらに広げる
のあ
のあ
そう言いながら両手をパーにし口元を隠す
照れながらこちらに目をやり姿勢を正す
のあ
じゃぱぱ
同クラ同年なのに不思議とつられて敬語になる
気まづいに越したことはない沈黙が2人を襲う
じゃぱぱ
じゃぱぱ
勇気を振り絞って咄嗟に出たセリフがこれである
話の流れ的に、進路の話を持ちかけるべきだったのだろうか
でもまぁ、人見知りにしては頑張った方だと思っている
のあ
ぎこちない返答に再び沈黙
それに耐えきれず俺は教室に行こうと姿勢を直す
彼女もはっとしたように上靴をせっせと履き俺に軽く会釈をして小走りで去っていった
じゃぱぱ
教室に着き授業が始まってからも、彼女を目で追うようになった
今朝の1件もあるからか、不思議と彼女が頭から離れない
かなり莫大な印象を残されたから、まぁむりもない
今日1日視線を彼女に預けていてわかったことは
のあ
のあ
かなりモテる
別クラの奴が帰りを誘うほど人脈が広いらしい
のあ
のあ
断れない性格
よくある人間の悩みだと思う
助け舟を出す勇気など、俺には一切あるはずがない
心の中で彼女を守るスーパーヒーローを妄想するのが限界だった
最近どうなの ~ ? ( 笑
のあ
のあ
彼氏がいる
ことことは、昨日の廊下のことが頭によぎるが
まさかな
だけど彼氏の話題を振られた彼女は口ごもって喋りにくそう
周りが鈍感すぎるのか、俺の察しがよすぎるのかしらないけど
彼女はかなりの嘘ベタだ
でも俺には多分、なんの関係もないだろう
帰り道
人並みよりかは長い足を運び家に直行
じゃぱぱ
ゆあん
のあ
ゆあん
ゆあん
のあ
彼女よりやや背の高い昨日のあいつが彼女といる
なんの話をしているかはわからないけど、昨日のことと言い、少しあの二人の関係生を明確にしたい
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
俺はその場を走り去った
家に着いたはいいものの
あのことが気になりすぎて...
今更戻っても、もういないだろう
俺は諦めたように風呂に入る
夜ご飯を食べすこしゴロゴロした後も、あのことが頭をはなれなかった
ねぇ、ちょっとコンビニでおつかいいってきてよ
じゃぱぱ
なんか好きなもん買っていいから
はいお金
じゃぱぱ
家から徒歩7分
なんか微妙に疲れる距離
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ふと顔を上げた瞬間
おれは硬直した
のあ
絶好のチャンスでもあり、絶体絶命でもあるこの瞬間
一か八かで、彼との事情を聞き出すか?
そうすんなりと答えるか、?
ええい!迷っていちゃ拉致があかん
俺は男!!勇気のある男!!めげない!!
じゃぱぱ
のあ
のあ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
のあ
心做しか、学校にいる時よりすこし気が和らいでいる気がした
じゃぱぱ
じゃぱぱ
のあ
小さく息を飲み彼女と目を合わせる
じゃぱぱ
じゃぱぱ
俯いてしまった俺は目線を彼女へ戻す
じゃぱぱ
彼女の顔は真っ青だった
のあ
そう言って彼女は何も買わずにコンビニを去った
やってしまった
じゃぱぱ
めげないめげない
じゃぱぱ
コメント
1件