太宰
君の名は杏、と言ったかい?
杏
は、はい!
太宰
そして、私は君に聞きたい事が山程ある。
杏
はい…
太宰
取り敢えず、近くの建物にでも入るかい?
杏
はい…⁉︎
杏
(どうしよおおお)
杏
ああの、此処とかどうですか?
太宰
和風料理店?
杏
あああ、嫌でしたかっ?
太宰
いや、別に良いよ。
杏
(良かったああ)
太宰
…随分と豪華だね。
杏
ですね…
太宰
それで、聞きたいことと云うのは…何故君がそこまで私を知っているかなのだけど
杏
私も混乱してますよ!
太宰
聞いた感じ、ヨコハマの事も知っていそうだね。
杏
し、知ってますけど…
杏
大体、なんで…
太宰
まあ良い、何か頼もう。
杏
なな、何頼みました?
太宰
天丼を頼んだよ。
杏
え、お腹空いてるんですか?
太宰
空いてるよ?
杏
あ、お金私が払います!
太宰
おや、良いのかい?
杏
というか、お金持ってるんですか?
太宰
いや、生憎持っていなくてね
杏
え、どうするつもりだったんですか?
太宰
…さあさあ、君もその茶を飲みたまえよ!
杏
(話逸らしたなこの人)
杏
このお茶おいしい!
太宰
前の敦くんは海老の持つ所さえくれなかったから、
もう今は満腹だよ♪
もう今は満腹だよ♪
杏
(苦笑)