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貴方はどこにいるの?

1番大切な記憶を 今日も抱きしめる

ルル

ほんと、自分が嫌いw

平和な街と笑い合う人々がいるのに、私だけ笑えないなんて言えない

ルル

いらっしゃいませ!
新しい魔法具入荷しました!

街の人

今日も可愛いね、ルルちゃん

ルル

ありがとうございます(にこ)

控えめに微笑むと周りの大人達も朗らかな表情になる。

レナ

お疲れ様っ!ルルちゃん、今日の仕事、もう上がっていいよ。

ルル

はい、ありがとうございます、レナさん。お先に失礼します

レナ

ねぇ、ルルちゃん

ルル

な、なんですか、、?

私はじりじりと後ろに下がる。 レナさんは、たまに心を見透かしてくる感じがして怖い

レナ

どうして逃げるのかしら?

ルル

逃げてないですって。気のせいですっ

レナ

ルル

はぁ

レナ

ちゃんと修行が終わったら、旅に連れて行ってあげるからね。安心しなさい

ルル

う、は、はい!もちろんです

両親を幼い頃に亡くした私を 引き取ってくれたのがレナさんだ

いつも私のことを気遣ってくれる

ルル

(だから、とても心が痛い)

ルル

私っ、!

思わず、爪が食い込むくらい、手を握りしめてしまう。

ルル

本当に、立派な魔術師になりたいんです!!!

レナ

そう、。よね、わかってるわ。

ルル

では!!また!

きっと隠し事があることなんてバレバレだ。

それでも

ルル

(自分だけの物にしたい、感情があるの。)

自分の部屋に戻るとすぐ ベッドに飛び込む

まだ夕方なのに

ルル

う、ぅ、魔術師様

何百回も何千回も頭の中で繰り返した 言葉

ルル

多分、もう二度と、、

ルル

そんなことない!そんなことない!

星の形をした、ランプのようなオブジェに慎重に触れる

ルル

(1 2 3 4 ……)

10まで数えて深呼吸

ルル

sleep and dream
眠るように呪え

呪文を囁くと次の瞬間には、私は気絶していた。

『魔術師にはならない』    ある魔術師見習いが憧れの人に人生を捧げようとする話

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