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あれから1週間がたった
今まで話しかけてくれていたクラスの子が話しかけてくれない
話そうとしても会話を終わらせられてしまう
クラスの子
少年
何人かの人がこちらに視線を送っている
でも、それは嫌がらせの視線ではなくて
ただ何か恐ろしい物体でも見ているような視線だった。
あれから一年
地元とは別の高校に来た
もう失敗はしない
孤独にならない
ストレートショートヘアで 運動も勉強も全然できないけれど
みんなに愛されていて
常にみんなから囲まれている
そんな私じゃない私の仮面を今日も被る
いつか、我慢ができない日が来るということもわかっている
けれど、こうでもしないと馴染めなくて
こうでもしないとまた 独りになってしまう
それだけは絶対に嫌
みんなと歩幅を合わせて
みんなと同じレーンで走らなければいけないんだ
昔の自分ならこんなこと考えなかっただろうな
なんとなくでやってみたものがすべて上手くいって
それを周りの人が褒めてくれる
けど、それは参加者が自分だけしかいないマラソンで優勝したように
周りに誰もいなかったんだ。