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桃
桃ちゃんと俺は遠距離恋愛中。
遠距離と言っても、 会いたくても会えない距離ではなく、
会いたいと思ったら会いに行ける 距離だ
最初は桃ちゃんは会いたいと言ってくれていたが、最近は冷たい気がする
…いや、もう桃ちゃんは冷めている だろう
付き合ってきた俺の勘がそう訴えてきた
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トーク画面を見返す度湧き上がる
熱と悲しさが胸を打ち付ける
恋愛なんかで落ち込むなんて、 俺らしくない。
それが何より悔しかった。
…だから決めた。
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桃ちゃんを振ろうと__
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俺は携帯をとり、 桃ちゃんとのLINEを開く
見慣れた会話が続いていたのか、 途切れているのか、中途半端な履歴が 表示される
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当然、すぐ返信される訳もなく 半日が過ぎる。
ピコンッ((通知
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桃
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桃
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橙
暖房をつけているはずなのに
指先が悴み、震える。
もしかしたらまだ未練があるからなの かもしれない
でも別れる事に変わりは無い。
もう貴方で苦しみたくない。
土曜日が来た。
あっという間だったような、 長かったような
俺はいつもよりわざとオシャレをして 家を出た。
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ザアァアアッ…((波
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ここは初めて遠距離をして デートした場所。
まぁ桃はもう忘れてるやろうけど
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俺は桃が来るまで果てしない海と空の向こうを見ていた。
ぼーっとして…
桃
君の声ではっとした
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桃
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適当な嘘を並べる
それでも君は会話を続けてくれる
桃
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桃
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俺は息を飲んだ
言わなきゃ行けない。
さっさとここから離れたいからか、 桃ちゃんから離れたいのか…
勇気が出る前に 話しかけてしまった。
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桃
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俺はこれまで桃ちゃんに感じた全ての 気持ちを一言に込めた。
寂しさ、悲しさ、不安、心配、疑い、
それだけじゃない
嬉しさ、照れ臭さ、楽しさ、安心、信頼
抱えきれないから、俺は零した。
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桃
桃は驚いたような、悲しいような、
そんな顔をしていた
桃
橙
橙
桃
全てをまとめてそう伝えると
桃は下を向いた
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ドラマや映画のように
引き止められることなく
俺は、自分の家へと帰った。
桃を置いていって______
♡、💬待ってるよ〜