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小さい頃から、なんでも比べられてきた。
兄貴と俺。 兄貴はなんでもカンペキで、 俺は何もかもがダメで。
兄貴は顔に自信があって、 俺は生まれつき左目付近に痣があって、左目の視力が悪くて。
兄貴は運動ができて、術式も最強で。 俺は体力が無くて、術式には限界があって。
兄貴は人は見下すけど、取り入るのが上手い。 俺は、俺は、俺は…!!
何一つ、兄貴に勝てない。
あぁ、そうか。 そうだ。
呪術師で兄貴に勝てないなら、 呪詛師になればいい。
呪詛師界で、1番になってやる。
悟side
悟
『伽が高専を辞めた。』
傑からそう聞いた。 傑はいつから知っていた?
というか、
悟
何も聞かされなかった。 何も相談してくれなかった。
傑
あいつが五条家から嫌がらせを受けているのは知っていた。 俺だってできる限り、対処していた。
あいつはほぼ追い出される形で家から出た。 俺は、あいつに何も出来なかった。
悟
傑
悟
分からない? なんで?退学してからのこと、 誰にも相談してねぇのか?
悟
傑
無言で首を振る傑。
傑
傑
無理をするな?そんなこと、出来るわけないだろ。
唯一信用できる弟が行方不明だぞ。
必ず、連れ戻してやるからな。