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vvt BL 短編集

第4話 - krsh 俺じゃダメなの。

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2023年10月11日

#vvt

#nmmn

#BL

ぷあ

brsh要素あり悲しい感じの話です krが片思いしてる的な？

⚠地雷注意⚠

krside

『話したいことがある』

discordに送られてきた俺宛のメッセージ。

今は夜中だと言うのに、珍しい。

…心のどこかで胸騒ぎが起きている。

『いつでも大丈夫だよ』

そう返すとすぐに、今からでもいい？と返信が来る。

俺は大丈夫だと返し通話を繋げた。

あ、きりやん？

珍しいねこの時間帯の通話、

うん、もしかして寝ようとしてた？

全然！ただ珍しいなぁって

なら良かった…

安心したような声色を見せるシャークん。

声だけでもどんな表情をしているのか伝わってくる。

で、どうしたの？

ぶるーくとの事なんだけど、

いつも通りだねw

もうぶるーくとの事を何度相談されたかなんて分からない。

でも、今回は違う。

どこか嫌な予感がする。自分の直感がそう言ってるんだ。

そうだな、w

それで……俺、ぶるーくに告白したんだ

………ｯ！！

…え！？ほんとに！？どうだった？

やっぱりだ。自分の1番恐れていたことが起きてしまったんだ。

どうだった？なんて、答えは最初から分かりきってるのに。

2人は誰から見ても両思いだったから。

えっと…OK貰えた//

…ｯ……おお！！良かったじゃん…！

応援してた甲斐があったわ！！

無理やりに口角を釣り上げて、

できるだけ明るい口調でそう返す。

ありがと…

これからも相談乗ってくれる？

当たり前じゃん？

最初からきりやんに相談して良かった

1番信頼出来るのきりやんだから

そ、っか、…ｯ！

うん、じゃあ

ばいばい……

そう別れの言葉を口にし通話から抜ける。

これで本当に彼が振り向いてくれることは無くなったんだな。

どれだけ頑張っても視線の先はいつも俺じゃなかった。

ぶるーくは何も悪くないのに。

なのに、憎いと思ってしまっている自分がいる。

ｯ……

相談に乗る度にシャークんは俺のことは見てくれていないんだって。

強く実感して苦しかった。

ぅ……ｸﾞｽ

俺じゃ、ダメなのかなｯ…ｸﾞｽｯ

俺がもっと早くシャークんのことを好きになって。

もっと早く告白していればなにか変わったのだろうか？

なんて後悔と涙に濡れているとふとdiscordの画面が光った。

ん……なに

今は誰とも話したくないのに。

そう思いながら画面を見るときんときからだ。

『暇だったらゲームしね？』

ゲーム、か。何かで忘れられるのは良いかもしれないな。

『いいよ』

なんだって良かった。

ただ、現実から逃げたかった。

うい〜

う‪”‬ぇ〜い

ぁ‪”‬ｯ…

さっきまで泣いていたから声がかすれてる。

声どうしたんだよw

なんて言い訳をしよう。

泣いていた、なんて言えるはずがない。

な‪”‬んでだろ‪”‬ｯ……

風邪気味なのかも‪”‬？

でまかせの言葉を口にして。

え〜、無理すんなよ

わ‪”‬かってる‪”‬よ…！！‪‬

なんのゲームする？

決め‪”‬てないのかよｯ！

じゃあ───!､

──────！！！

────────────!?

──────w

───？──────！‼️

それから暫くゲームをして、

ふときんときが口を開いた。

あ、グループの方にメッセージきてるよ？

え？……ちょっと待ってね

え、はｯ？

……ｯ

ワイテのグループに送られたひとつのメッセージ。

それはふたりが付き合ったという報告だった。

えー！凄、おめでたいじゃん

あの二人見るからに両思いだったもんね

…、、きりやん…？

苦しい。

苦しいよ。

ﾋｭｯ…ぁ

色々な思考が頭に巡って。

シャークんの嬉しそうな声を思い出す。

幸せに満ちた声。

でも、その幸せは俺に向けられたものじゃない。

ｶﾋｭ…ｯう‪”‬……ｶﾋｭあ‪”‬ｯ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

息が上手くできない。

過呼吸だ。

は‪…ｯ…ﾋｭい‪”‬きできなｯ…!ｶﾋｭﾎﾟﾛ

焦りからか、何も音が耳に入ってこない。

う‪”‬ぁ……ﾎﾟﾛはーｯ…ｶﾋｭ

─────ん……！！

あ‪”‬ｯ…ﾋｭくｯｯ……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

───りやん……！！！

…きりやん！！！！

ｯ……!?ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

やっと耳に入ってきたきんときの声は

焦っている声。

自分もハッと我に返って息を整える…

ゆっくり息吸って…

はーｯ……ﾎﾟﾛすぅーｯ……

ん、そうそう

……ありがとうｯ

自分を落ち着かせてくれたことへの感謝

そしてもう言い逃れできないのだという恐怖が自分を襲う。

落ち着いた？

うん……

無理に話す必要はないけどさ

どうしたの？

えｯ…と

言葉に詰まる。話すのが怖い。

でも、ここで話さなかったらもっと辛くなる気がした。

俺は大きく息を吸って、そっと口を開いた。

そっか……

今まで良く頑張ったね。

へ……ｯ

辛いよね……俺も、分かるよ

うん、つらい、ｯ……辛いよ……

とめどなく溢れた言葉は止まることはなくて。

自分の気持ちを吐き出せるだけ吐き出した。

今日はもう寝た方がいいんじゃない？

疲れてるでしょ

しばらく気持ちを吐き出し終わるときんときはそう言った。

そうする……

ごめんね、辛かったのにゲームなんか誘って

全然。むしろ話聞いてくれてありがとう

……きりやんはさ

まだシャークんのこと好きなの？

予想外の質問に少し驚く。

どうしてそんなことを聞くのだろう。

好きだよ、でも頑張って諦めるつもり

……頑張ってね

きっと、辛いだけだから

心配、してくれてるのか。

こんなに優しい人に恵まれて俺は幸せだな、そう思った。

うん…じゃあ、おやすみ

おやすみ…

そう一言残し俺は通話をぬけた

…俺だって、きりやんのこと好きなのにな、ｯ

きんときの気持ちには気づくことなく。

タップお疲れ様です！

暗めの話が好きでどうしても話の内容が暗くなってしまう…

次はRでも書こうと思います

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