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新連載始めるよーー、、、
菊本利奈
西野遥日
西野遥日
保健室の窓から、いきなり人が入ってくるんだもん
びっくりしちゃう
それが、同じクラスの超絶イケメン男子だなんて
…もっと、びっくりしちゃう
西野遥日
西野遥日
気だるいため息と同時、ブラウンベージュの明るい髪がさらりと揺れた
脱いだスニーカーを片手に持って、音もなくきれいに着地した彼の名前は
──────西野遥日
あまりの顔の美しさに見惚れていると、ふいに視線が絡み合い、心臓がドキッと跳ねあがる
西野遥日
菊本利奈
西野遥日
ふわっと甘いいいにおい
腕をグイッと引っ張られて、窓の下に2人でしゃがみ込むかたちになった
自分の胸から、ドクドクドクっと不整脈みたいな音がする
顔がじわっとあつくなって、触れた肩に意識が集中して、無意識に呼吸も止めてしまった
西野遥日、17歳
『顔は極上、性格は最悪』
学校内で超有名
とにかくとにかく、顔が良すぎる
上下、左右、斜め、どの角度から見ても完璧で、私も密やかながら西野遥日の顔ファンだったりするわけで……
だめだ、思考回路ショートしそう…っ
西野遥日
西野遥日
菊本利奈
西野遥日
西野くんが私を見ている
私は、微妙に視線をずらしながら西野くんを見る
菊本利奈
菊本利奈
西野遥日
西野遥日
なんか、棒読み
雰囲気通りの気だるい口調
菊本利奈
菊本利奈
菊本利奈
西野遥日
菊本利奈
西野遥日
なぞるように、ゆっくりと復唱された
西野遥日
西野遥日
菊本利奈
菊本利奈
今は、1限目と2限目の間の休み時間
本来なら朝のホームルームが終わったあとに届けるものだけど、今日は先生の話が長くて、朝は持っていく時間がなかったんだ
西野遥日
菊本利奈
西野遥日
西野遥日
菊本利奈
菊本利奈
菊本利奈
菊本利奈
温度差を感じ取られたくなくて、わざとそっけない口調で問いかけた
西野くん”とか、サラッと呼んじゃって
ほんとは心臓バクバクなんだけど
西野遥日
菊本利奈
西野遥日
西野遥日
菊本利奈
西野遥日
西野遥日
西野遥日
西野遥日
心底嫌そうな顔を見せられて、ああこの人、ほんとに性格悪いんだなって実感する
でもその裏では、近すぎる距離にまだドキドキしている自分もいて
菊本利奈
そんな自分を誤魔化すような冷たい声が出た
西野遥日
菊本利奈
菊本利奈
菊本利奈
菊本利奈
菊本利奈
菊本利奈
相手は、"性格最悪"な西野遥日
キレて、ボロクソ言い返してくるに違いない…
──────と思ったのに
西野遥日
西野遥日
そう言って、にやりと口角を上げる
ちょっと悪そうな笑顔も、悔しいくらい完璧
そして、ほんの少しの期待が芽生える
菊本利奈
菊本利奈
菊本利奈
菊本利奈