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5 - 第5話 炉留 練習

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2024年06月15日

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私の炉留(笑)練習

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屋上の、扉に手をかけ。 がちゃゞ と ドアを揺らす。 漫画のように開きはせず、南京錠を見詰める、 死ぬ為にここに来た。あかないことは知ってた。 なんで来た?なんでだろう

ここで死んだら綺麗だと思ったからかな。

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は゛は…、 笑

まぁいいわ。なんて呟き 俺は家に帰る。

綺麗な星空。 俺は今からあれになる。いやなれないか、笑 「自殺した人は地獄行き」なんて言葉はどうかと思う、

苦しんで苦しんで苦しんだ善人が、 命を落とした 。それで 地獄は 酷すぎやしないか。 俺はそう考えてる。

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まァ、…俺は地獄かな

柵の上。 わざわざ靴を持ってきて ベランダの柵の前に置く。 ええやろ?屋上で死ぬみたいでさ。

さ、 今世にサヨナラしましょ。

フラ、倒れるように 柵から落ち空を飛ぶ。綺麗な景色が 変わり、壁しか見えない。 高速で 過ぎ去る同じ景色に 、 人生の終わりを感じ、 ふと目を閉じる。

鈍い音、血の匂い。一瞬の激痛。無くなっていく感覚 、ぼやける視界。遠のく意識。全てが俺の終焉を告げている。 最後に見たのは 綺麗な星空と、 知らない人々の顔。

救急車のサイレンというお経を聴きながら、 俺は 今から 下の下の下に行く。

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俺は勝負事に全力になれない。 みんなが盛り上がる 体育祭、試合 、ジャンケン、 徒競走 、マラソン、ゲーム、…

楽しいとは思う。 頑張ろうとは思わない。 人生全てのこと 50点取れたら満点。60点取れたら東大。そんな人生。

とあるサッカーチーム。 負けて涙を流すチームメイトの顔を気まづくて見れなかった。 俺のミスで終わっても、何も感じない。

考えるとしたら「俺は悪くない」それだけ。

そんな自分に自己肯定感は下がっていき、精神を病んでいく。 実に勝手だと思う。

たった一言。そいつの一言が俺に刺さった

「お前のせいで負けた」

その通りだ。 俺が走っていれば負けなかった。ごめんなさい、なんて言葉も出ず。

「酷いなぁ、ごめんね??」

なんて軽い言葉が口から毀れる。チームメイトの顔が歪む。 あぁ嫌われた。

家の中、暗い部屋でスマホのブルーライトを顔面に浴びながら考える。 辛いなぁ、とか俺が思っちゃ行けないはずなのに。

自業自得 。 俺は自己保身の塊だ。 怒られる程度のミスはしない。 でも怒られないのなら出来てもやらない。ごめんね。

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…はぁ゛…

重たい重たい気持ちを全部乗せ、 溜息を外に出す。 どうでもいいかな、が俺の結論。

忘れるため、逃げるため。俺は 目を閉じ、眠りについた。

逃げ癖は遠についている。 自分のことが嫌いで仕方がないよ。 せめて、 俺の事なんか忘れてくれますように。

この想いもまた、 自分のため。 忘れて欲しい。

暗いまぶたの裏を眺めつつ、 いい夢見たいなぁ、なんて 俺は現実から 逃げ出した。

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ふと、散歩のために向かった公園で 小さな女の子がシャボン玉を吹いていた。

青い空に浮かぶ 透明な泡を、 俺は綺麗だと思った 。 空高く上がったところで、 なんの音も、 前触れも無く 消えた 。

何の変哲もない、平凡で平和な日常。実況者をしている炎上 と隣併せの日常。

いいな。 炎上したら、客に水を零したら。全部全部俺が臀を拭わないと行けない。責任を追わないといけない

小さな頃は早く大人になりたかった。 今は子供に戻りたいと思うことも多い。

責任もなく、ある程度の自由を持ち 馬鹿騒ぎをしていれば終わった。 先生に怒られたあの日、 親と喧嘩したあの日。 ウザくて仕方なかった友達。

今覚えば、 楽だったのだと思う。 疲れたなぁ、 そんな思考を頭に浮かばせ 雲が少しある 晴天を見つめる。 眩しくて 目を細め 、 ずき ゞ と痛む目で前を見る。

ぶわ、っとぼやけていた 周りの音が耳に飛び込み 、 たくさんの人の声が 聞こえる。

暑いなぁ、 なんて、 家に 戻る。

唐突に 、 編集やんなきゃ、 なんて 気持ち が浮かぶ 。

ディスコードに 入ると 、 彼らの声が 耳に入る 。 楽しく 話す時間も悪くなく、 大人も いいもんだと思う。

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