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その後、坂井家を後にし、私達は 急な雨に見舞われてしまった
時雨
時雨
時雨
雨に見舞われ、私達は傘を買いに行ったが、店には一本しか残っていなかった
仕方なく、私達は二人で一本の傘を使っていたが、
やはり薬売りの方が身体が大きいため、傘から肩がはみ出てしまっていた
薬売り
薬売り
そう言い、薬売りは口角を上げていた
時雨
私は思わず顔を赤らめてしまった
薬売り
そんな事を言っているうちに、宿が見えてきた
時雨
薬売り
薬売りはそう言い、宿の扉を開いた
徳次
扉を開けると、番頭らしき男が 私達に向けてそう伝えた
徳次
薬売りは口を開き
薬売り
薬売り
薬売り
薬売り
薬売り
ちりん
時雨
薬売り様って、 なんだか不思議な方で、 不気味な程に美しい人だ
女将
女将さんらしき人が薬売りの顔を見て頬を赤らめた
志乃
志乃
一人の身籠りが橋の真ん中で お腹を優しく撫でていた
その後、薬売りは女将に薬を売っていた
女将
薬売り
女将
女将さんは時々、目が合う 私を見て睨んでいた
時雨
わ、私、何か粗相でもしちゃったかな、
薬売り
薬売りは私を見て、女将さんに 見えないように手を握った
時雨
薬売りは宿を見廻し、
薬売り
女将
女将
薬売り
女将は少し間を開け
女将
そう言い、女将は再び薬について聞いていた
その時、玄関から
志乃
志乃
時雨
あの人、お腹が、
徳次
徳次
志乃
徳次
志乃
志乃
女性は必死に番頭に訴える
その声を聞いていた薬売りが
薬売り
女将
そう言い、女将は再び薬の説明を急かした
志乃
志乃
徳次
そう言い、女性は頭の布を取ると、
志乃
蒼い瞳に、金色の髪の美しい女性が立っていた
徳次
志乃
番頭は目を見開き、口を開いた
徳次
徳次
志乃
女性は手拭いを口元に当て、 そのまましゃがみ込んでしまった
時雨
薬売り
女将
女将は下の階をじろりと睨む
時雨
時雨
薬売り
女将
私がそう発言すると、女将は嬉しそうに口角を上げた
時雨
やっぱり私、邪魔だったのかな、
徳次
志乃
徳次
番頭はしゃがみ込んだ女性を覗き込む
時雨
私は女性の傍に寄り、背中を摩る
志乃
女性はお腹を撫で、口を開く
志乃
志乃
志乃
徳次
徳次
徳次
時雨
逆に、気づいていなかったの、?
その時、女将の声がした
女将
女将
女将さんは、女性に視線を向け
女将
女将
時雨
私がそう口を開いた時、女性が 必死さを孕んだ声を上げた
志乃
女将
志乃
志乃
志乃
志乃
女将
女性は叫び
志乃
志乃
女性は苦しそうにしながら
志乃
志乃
志乃
女性はそこまで口を開き、また苦しそうにした
時雨
時雨
女将
そう言い、女将と番頭はヒソヒソと何かを話していた
すると
徳次
女将
徳次
志乃
時雨
良かった、
志乃
女性は安堵したように、 そう口を開いた
その後、私は女性が心配だった為、私は女性を補助しながら 女将さんの後について行った
時雨
志乃
時雨
志乃
志乃
女性はそう微笑んだ
時雨
私は思わず照れてしまい、視線を逸らした
志乃
私達が話していると、女将さんが口を開いた
女将
女将
志乃
ぎしぎしと、階段を踏む音が響く
志乃
女将
志乃
その時、子供のはしゃぎ声が聞こえた
時雨
女将さんはとある壁に立ち止まった
女将
時雨
あれは、薬売り様の、
っていう事は、ここには、
女将
そう言い、また階段を登っていく
女将
志乃
その時、また子供の声が上から聞こえた
時雨
声が、増えた、?
志乃
女性は声に気がつき、立ち止まった
志乃
女性はお腹に手を当て、優しく微笑む
志乃
時雨
無事に、生まれてきて欲しいな、
階段を登り切り、広い廊下に出た
女将
女将
志乃
女将
女将
廊下を出ると、広間のような場所に出てきて、隅には、
時雨
薬売り
薬売り様は志乃さんの方をチラリと見て、次に私に視線を移した
薬売りは私に近づくと、耳元で
薬売り
時雨
私が力強く頷くと、薬売り様は ふっと笑い、また隅へと戻った
志乃
時雨
志乃さんが座り込み、私がそう聞くと 首を振る
志乃
そう言うと、志乃さんは立ち上がり 女将さんについて行った
私は志乃さんを補助しながら、薬売り様の方を見ると、
薬売り
薬売り様は壁に札を一枚貼っていた
時雨
この人と、この人の大事な物は、 私が、絶対守る、!
女将
女将
女将
志乃
襖を開けると、そこには広々とした部屋があった
志乃
女将
女将は火打石の準備をし、
女将
志乃
女将
かちん
薬売り
薬売りは何かを感じ取り、後ろを振り返る
だが、そこには騒ぎ声しかなかった
志乃さんは毛布をお腹に掛け、横になった
志乃
女将
女将
そう言い、女将は部屋を出て行った
時雨
あの女将さん、私に向ける目が 怖いんだよな、
志乃
時雨
志乃
志乃
時雨
だ、旦那様?!?
時雨
私は顔を真っ赤にしながら そう答える
志乃
私は照れながらも、志乃さんのお腹を見る
時雨
志乃
時雨
私は申し訳なさそうに、志乃さんに問いかけた
志乃
時雨
私は優しく、お腹を撫でる
そして、私の手に小さな衝撃が来た
時雨
志乃
い、今、私に反応して、
時雨
私は喜びに満ちながら、片手を見た
志乃
志乃さんは起き上がり、私を抱きしめた
時雨
志乃
時雨
私は優しく志乃さんの背中に手を回す
その時、
ごとん
志乃
時雨
同刻
女将が階段を降りると
女将
女将
薬売り
薬売り
女将
薬売り
薬売り
女将
女将は厳しめの声で
女将
薬売り
薬売りは壁に札を貼り
女将
薬売り
薬売り
薬売りは立ち上がり、その場を後にした
志乃さんはだるまを広い、手首を摩っていた
時雨
志乃
志乃さんは目を伏せ、
時雨
その時、
座敷童子
黄色い子供が、志乃さんの前に立っていた
時雨
いつのまに、、
志乃
座敷童子
志乃さんは呆然とし、
座敷童子
座敷童子
座敷童子
志乃
志乃さんはだるまを見つめ
志乃
座敷童子
志乃
志乃
志乃さんはだるまを子供に手渡し
座敷童子
志乃
志乃
志乃さんはお腹を撫で、そう答える
座敷童子
志乃
子供はお腹を見つめ、
座敷童子
すると、子供は隣の壁を指差し
座敷童子
座敷童子
志乃
その時、襖が一人でに閉まり、
時雨
志乃
志乃
目の前にはもう、子供の姿はなかった
だるまは再び、机の上に乗っていた
時雨
志乃
時雨
徳次さんが布団を敷き、 志乃さんは横になり、眠りについた
時雨
私は壁に寄りかかり、船を漕いでいると、
襖が開く音と、吐息の音が聞こえた
時雨
志乃
志乃
時雨
直助
時雨
直助
直助
直助
男は刀を抜き
志乃
直助
直助
男は、志乃さんのお腹に刀を当て
時雨
志乃
志乃
その時、
ごとん
直助
だるまが倒れた
志乃
時雨
志乃さんは布団から抜け出し、 壁際にて私をお腹ごと抱きしめ
その時、志乃さんの顔にスレスレで小型が壁に突き刺さる
直助
そう言い、男は女性に歩み寄る
志乃
志乃さんは背を向け、私とお腹を抱きしめ
志乃
時雨
志乃
志乃
男は志乃さんに刀を向け
直助
志乃
その時、
直助
がしゃんと刀が落ちる音が聞こえた
時雨
私は志乃さんの腕の中で 硬く目を瞑る
その時、男のうめき声が聞こえた
志乃
時雨
後ろには、男の姿はなく、 声も聞こえなくなった
志乃
志乃さんは震えながら辺りを見廻し
ぐぎゃり
天井で、嫌な音が鳴った
志乃
上を見上げれば、
志乃
時雨
札が一斉に目を開き、朱く染まった
薬売り
直助
天井にて、男が「何か」に釣られており、
悲鳴は、宿中に響き渡った
志乃
時雨
気を、失ってた、のかな、
私は目を開けると、
薬売り
時雨
私は薬売り様の膝に頭を乗せられており、頭を撫でられていた
時雨
薬売り
薬売り様は天井を見上げた瞬間 襖が開いた
徳次
薬売り
女将
薬売り
薬売り様は顎に手を当て
徳次
薬売り
女将
女将
薬売り様は私を起き上がらせ、 支える
薬売り
薬売り
女将
女将
女将
その時、志乃さんの声が響いた
志乃
時雨
志乃
時雨
薬売り
薬売り
志乃
志乃
志乃
志乃
志乃
志乃
薬売り
薬売り
薬売り
薬売り
薬売り
女将
女将
薬売り
薬売り
その時、箱が一人でに開き、
時雨
退魔の剣、
女将さんと徳次さんは怯えたように箱を見つめ
女将
薬売り
女将
薬売り
薬売り