ヒッチハイクで乗せた女

山道の夜中

車内にて

公衆パーキングの外

車内

数十分後

コンビニの駐車場

そういうと女はコンビニの方へ歩いていきコンビニを素通りして夜の闇へと消えていった

車内

数分後

私が急ブレーキを踏んで車を停めると

目の前にはあの女の人が立っていた

女の人は車の前からゆっくり運転席側にやって来ると

コンコンと窓を叩いた

私がアクセルペダルを踏むと女の人の体に車体が当たって鈍い衝撃があった

その時車全体にドン！という衝撃があった走った

バックミラーを見て私は叫び声をあげた あの女の人が、車の後ろの部分 トランクにしがみついていたのだ

女の人はガンガンと後部座席のガラスの部分を叩いている

女の人は顔からおびただしい量の血を流していた

女の人の声に気が狂いそうになりながら前を見ると

道が二手に別れていた

道の上の看板には、左の道をいくと町に出られると書いてあったので 私は左にハンドルを切った トランクの上で女の人が跳ねる

女の人は奇声を上げながら車体を叩く その時ビーー！と 車の後ろからクラクションが響いた

そして私達の車の後ろから白いセダンが割り込んできて 目の前で急停車した

慌ててブレーキを踏み込むと ゴトン！と音がして トランクにしがみついていた女の人の姿が消えた

目の前から中年の男の人が出てきて こちらに向かって言った

私とつぐみちゃんは車からでて足元を見た そこは先程までの舗装された道ではなく 砂利と雑草が混じった地面だった

私がドアを開けて運転席に入ろうとした、その時だった

つぐみちゃんの悲鳴が聞こえ、私は車のそとに飛び出した

つぐみちゃんはガタガタと震えながら、車のトランクを指差した 私が車の後ろに回り込んで見てみると そこには、おびただしい量の

手形がついていた